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「人生は後始末」3  Posted on 2016/12/26 辻 仁成 作家 パリ

一生というものは人間の数だけありますね。あなたも小生も人間はみな一生を与えられています。
でも、なかなか思う通りには生きられません。たくさんの後悔を持って生きたりします。

後悔と反省のない一生もまたないわけです。

人が一生を生きはじめる時、誰もが人生の初心者です。
生きながら、自分の一生をコントロールします。失敗や過ちのお陰で軌道修正することができます。
最初から一生を上手に操ることのできた人はいません。
大きな失敗の後にはじめて小さな成功を手にします。徐々に失敗しないようになっていくのでしょう。

なんとなくここはおとなしくしていよう、とか、なんとなくこれは気を付けた方がいいだろう、とか、
経験がやがていい教師になってくれるわけです。

そうやって人は一生を旅していきます。

時には冒険をします。失敗を覚悟して。
時には長い休暇をとります。人生を見つめ直すために。

最近、小生はちょっとだけ半生を振り返りました。
すると、とっても幸せな時があったことを知りました。その時はそれが幸せだとは気が付かず・・・
今、自分は幸せなんだな、と気が付ける人は幸せです。
小生は息子に言います。
いいかい、今を大事に生きなさい、と。

その一生をどう生きるのか、それが難題です。
後悔はあっても恨んだり憎んだりすることのない、最終的には穏やかな一生を生きて終えたいですね。

人は毎日忘れて、人は毎日覚えていくのだから。

いつか訪れる最後の日まで、小生は自分に嘘をつかず、小生は自分に正直に、小生は自分の生にどっぷりと浸って、生きてゆこうと思います。

「人生は後始末」3 

今日の後始末

「パパは一膳、息子は三膳、時に四膳、腹八分。笑」