PANORAMA STORIES

貼ってつくる、自分らしい空間 Posted on 2017/03/03 エルンスト 順子 ビジネスコーディネーター パリ

子供の頃から部屋の模様替えが大好きだった。
日曜が来る度に勉強机を移動させたり、本棚の配置を変えたりしていた記憶がある。大人になり、フランスで暮らし始めてからも模様替えをするくせは変わらない。

自分が子供を持ち、一番したかったのは「素敵な子供部屋を作る」こと。部屋のペンキを塗り替える自信はなかったので、市販の壁紙を貼って楽しんでいた。
だけど近頃、子供の成長とともに壁紙のベイビーカラーが気になり始めてきている。
 

貼ってつくる、自分らしい空間

フランスはDIY大国。たとえ賃貸住宅であっても、自分たちでペンキを塗り替えたり、壁紙を張り替えたり、家具やドアノブをオリジナルなものにしたり・・・。
工夫を凝らし、自分の居場所を心地よく、自分らしい空間を作ることがとても上手なのだ。

いつもの部屋に差し色をするだけで気分は変わる。そんな些細な気分転換を実現できたら?
 

貼ってつくる、自分らしい空間

Photography by Takumi Ota

 
今、« HARU stuck-on design;» がミラノで、パリで、人気を博している。
ペンキに代わり手軽に空間を装飾できる魔法のツール。その正体は、マスキングテープだ。

カーペットクリーナー「コロコロ」など、便利で独創的な製品を生み出し、多彩なホーム・プロダクツの開発、製造、販売を行う「株式会社ニトムズ」。彼らが誇る粘着技術に、クリエイティブユニット「SPREAD」の新しい息吹が吹き込まれ、この ”色を貼る” 空間クリエーションツールは生まれた。

マスキングテープとは、もともと建築塗装、保護などの仮止め養生テープのこと。 昨今、雑貨として使われるようになり、日本の和紙素材が世界中で大人気となった。フランスでも”Washiテープ”と呼ばれ、 人気を集めている。 

「繊維が長くて薄い」という和紙の特徴を活かし、丈夫ながらも美しい、独特の透け感や素材感、そして発色の良さがポイントとなっている。
おなじみの小ぶりな文具サイズをはるかに超える、5センチ幅がミニマムサイズ。15センチ、30センチ、60センチと面積の大きいテープがあり、ダイナミックな壁面表現も可能なのだ。
 

貼ってつくる、自分らしい空間

コンクリート壁にはキャメルのラインを選ぼう。
そこに透明なジオメトリーの柄テープを加えたら、部屋の空間がぐっと広がるのでは? 
子供部屋にはテーマに合わせたグラフィック装飾や季節に合わせた彩りを加えたい。
ビジネスシーンでは、パーティやカクテルなど、一時的に使える装飾として大活躍だ。

のり跡を残さず、きれいに剥がせて、技術も手間も要らないなんて。欧州アパルトマンの白壁塗装に馴染む風合いになっていることも嬉しい。

思い思いの線を描き 、面を重ね、自分らしさを表現できたら・・・。
きっと自分だけの素晴らしい空間が生まれるに違いない。

HARU(春)が来るまであともう少し、思い切ってベイビーカラーの子供部屋を一新しよう。
もちろん、大きくなった子供の意見を取り入れて。Washiテープで色を操り、彩る親子の時間が楽しみだ。
 

貼ってつくる、自分らしい空間

Photography by Takumi Ota

Posted by エルンスト 順子

エルンスト 順子

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Junko Ernst
ビジネスコーディネーター。神奈川県生まれ。2006年より渡仏。欧州販路開拓 エージェント JPLUG-IN(ジェイプラグイン)代表。フランス、べルギー、イギリスの室内装飾展示会の現地窓口、ブース専門施工、グラフィック、会場通訳、オーダ成約、欧州窓口 のトータルサポート。販売代理店契約、輸出アドヴァイザリー、パリブランディングプロモーションなども加え新しい欧州マーケットを開拓している。