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私の街のクロワッサン アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの朝ごはん Posted on 2017/03/19 Design Stories  

フランスの朝の顔といえば、クロワッサン。
クロワッサンをかじり、コーヒーをすする。そして、私たちはそれぞれの1日へと向かいます。

1日の始まりに、皆さんはどんな朝ごはんを食べていますか?
納豆ごはんが食べたくても食べられない、世界に散らばるデザインストーリーズのライターさんたちにご協力をお願いし、「私の街のクロワッサン(朝ごはん)」を紹介してもらうことに!

いつも世界のどこかで、誰かが、新しい朝を迎えています。
私の街の朝ごはん。ちょっとのぞいてみませんか?
 

アメリカ・ニューヨーク、千住 博さんの朝ごはん

私の街のクロワッサン アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの朝ごはん

「毎土曜日のサタデーマーケットで、朝クロワッサンを買って、うちに帰ってコーヒーとともに食べるのが僕の土曜の過ごし方なんですよ」
 

アメリカ・ニューヨーク、渡辺 葉さんの朝ごはん

私の街のクロワッサン アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの朝ごはん

ニューヨークらしい朝ごはん、といえばベーグル。
とはいえ、毎日みんながベーグルを食べているわけではないです。ドーナツの人もいればペストリーの人も、グラノーラ&ヨーグルト、という人も、メープルシロップで甘みをつけた熱々のオートミールにシナモン&レーズンを振りかけて、という人もいる。街角のデリで、チーズ入りオムレツを挟んだロールを作ってもらい、熱いコーヒーとともにかぶりつく、という人もいます。

とはいえ、ベーグル。外はさっくり歯ごたえばあり、中はもちもち。熱々の焼きたてを半分に切って、ただバターを塗るのもいいし、クリームチーズもいい。クリームチーズ&トマト、クリームチーズ&サーモン、チェダーチーズ&スクランブルエッグ、燻製魚をセロリとマヨネーズで和えたサラダ・・・挟むものもいろいろ。

私の街のクロワッサン アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの朝ごはん

ニューヨークの街角には朝ごはんを売る車が出ていて、オフィスに通う人たちがささっと朝ごはんを買って行ったりします。
マンハッタンの朝は早い。朝焼け前から、こんな車の前には列ができていたりするのです。
 

ニュージーランド・オークランド、岩崎 淳さんの朝ごはん

私の街のクロワッサン アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの朝ごはん

オークランドの朝は早い。たいていのカフェは朝 7 時からオープンしている。
仕事前にジムやランニングに行く人がとても多いので、とにかく朝が早いようだ。
以前、パリに住んでいた頃は、パジャマで歩いていけるほどのところに、お気に入りのパン屋さんがあった。
公園に面していて、その近くでほぼ毎日マーケットもやっている。店の外側に、気持ちばかりのテーブルが 6 席ほどくらいあり、そこの席に座って、エスプレッソとパンオショコラを食べるのがぼくの朝の日課だった。1年で、150 回くらいは行っていたと思う。
そんな朝の至福を知ってしまったぼくは、どこの国にいようと朝の日課を探している。
それが、真新しいお店でも、100 年続く老舗でも、心地よければなんでもいい。美味しいことに 越したことはない。それほどのこだわりはなく、そこにテーブルと椅子さえあれば、ぼくには問題なかった。
と、思っていたのだけれど、オークランドに引っ越してからはなかなか心地よい朝を感じられる場所を見つけられずにいた。 理由はわからないが、全く決まらなかった。少しして、1つのところに落ち着いた。
お店の名前は Were Bros という。ショップをやっている女の子はカーターといい、ぼくの親しい友人の写真家ハリーの双子の妹だ。 メニュー構成は、フィルターコーヒーと数種類のトーストのみというシンプルなもの。ぼくが特に気に入っていたのは、バッファローカード (水牛のフレッシュチーズ) とグリーンビーとシープフェタチーズにマイクログリーンが乗ったトースト、そして、プラムジャムが塗っているトーストだった。

私の街のクロワッサン アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの朝ごはん

彼女の作るトーストは、面白い。ファインダイニングから影響を受けたような驚く組み合わせもあるし、クラシックなものもある。とてもフレッシュでモダンな味と店構えなのだ。
メニューのいくつかは、軽い朝食のようなもので、そのほかの多くはボリュームのあるトースト。なので大抵の人たちはお昼時に駆けつける。
だけど、朝一に行くと静かで、とても穏やかな空気とパンとコーヒーの香りを感じられるのだ。
イギリス領だったこともあり、ほぼ全てのニュージーランド文化にはイギリス文化が反映している。朝食といえば、もちろんポリッジやミューズリー、クランペット、エッグベネディクトなどもあるが、友人たちに聞くと、やはり朝食は Marmite* の影響が強く「トースト」だという。 また、エスプレッソコーヒーが主流の中で、フィルターコーヒーの口当たりの良さに魅了されている人たちやエスプレッソコーヒーのトレンドに嫌気がさしている人たちが多いのも事実だ。
カーターの作るトーストとコーヒーは、まだ 150年しか歴史のない新しい国の朝食文化の文脈にのったトラディションだと言えるだろう。
味や見た目が変われど、トーストとコーヒー。それらが長くからオークランドの人たちに親しまれている”朝ごはん”ではないだろうか。

*Marmite = イギリス発祥。ビールの醸造過程で増殖して最後に 沈澱堆積した酵母を原料とする食品。ビタミン B が豊富なので、こちらでは多くの人たちが子供の頃から愛用している。かなり刺激的な香りと色をしているので、ぼくは苦手。日本でいうところの納豆に例えられている。
 

オーストラリア・メルボルン、ムラカミネハンさんの朝ごはん

私の街のクロワッサン アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの朝ごはん

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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。