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佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」 Posted on 2018/03/09 佐伯 幸太郎 ライター パリ

どうも、佐伯だよ~。みんな元気? 全世界の佐伯幸太郎ファンの皆様お待ちかね。今回はミラノつまみ食いの旅、行って来ちゃったぜ、カワイ子ちゃんと。娘くらいの超若い女の子と。えへへ、それがね、金髪のグラマーちゃんじゃなくて、実の娘となんだよ、なんなんだよ、この出だし、最悪じゃん!
たまには辻仁成真似てさ、父娘旅? やってみた。と、いうことで、今回は娘とミラノだ! 文句あっか!

フランスの学校には6週間に1度、2週間のバカンス休みがあんのよ。その1つ1つに名前まで付いてる。しゃからしィ~ぜ。2月は一般的に「スキーバカンス」。名前の通りスキーに出かける家族が多いんだよな。
ちなみに、4月は復活祭バカンス、7、8月は夏休み、10月は万聖祭バカンス、12月はクリスマスバカンスって、やれやれ、うるせ~。
あの、娘がうるさいんですね。バカンスだから、親ならどっか連れてけって、パパっ子なんだよね。モテる男はまず娘からだよ。

娘にさ、ミラノに行きたいってねだられちまって……。魂胆はわかる。おしゃれな服がほしんだよ。ついでに飯は美味いし、男たちはセクシーだしね。フランスの男はちょっと、ファッションださいしボソボソ頭掻いて喋るし、娘の気持ちもわからないではない。パパもイタリア女は好きだ。ケツでかいし、色目がたまらないし……。
うっ、娘に蹴られた。痛い。
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

日本のイタリアレストランのレベルもかなり高いけど、でも、本場は本場、全然違う。たまに、海外通の日本のおやじが「イタリアで食べるイタリアンってほんと不味くてさ、日本のイタリアンの方が断然美味い」とかほざいてんだけど、おいおいおい、このちょい悪おやじ、てめえ、イタリアの何知ってんだよ。わかったようなことほざくな。てめえなんかローマでもミラノでも観光客相手の大通り添いにある裏で厨房一緒みたいなイタリアンにしか入ったことないだろ? しかし、イタリアにはイタリアの庶民的な美味い店がごまんとあるんだよ。足で探せ、足で。
佐伯節炸裂、後悔。俺なんか、ちょい悪じゃない。全悪おやじだ、文句あっか~まん。

しかし、今回は娘の付き合いだからね、行きつけの高級レストランには寄れなかった。娘はとくに堅苦しいところが嫌いなのよ。なので、庶民的で美味い店を、買い物の間に、はしごすることになる。

ミラノの代表的な料理といえば、サフランのリゾットに、オッソブッコ、ミラノ風カツレツといったところか。ま、確かに庶民的だ。庶民の何が悪い。だけど、ミラノのような大都市でそんな料理が食べられる、観光客向けでないレストランなんて、実は探す方が難しい。つまり、庶民的な美味いものは、全てが家庭料理ってわけだ。みんな自宅で作って喰ってるっつうの。日本だって一緒やろうが、最高の肉じゃがの店に行きたいって、探してもそんな店、滅多にない!! 赤坂のスーパー吉池に行け!!!

ということで、今回は「マンマ、ノンナの味」は諦め、ミラノっ子が普段よく食べる味をご紹介しましょう。
娘が「パパ、そんな店知ってるの?」「馬鹿言え、佐伯幸太郎を舐めるなよ」(笑)。

ちょっと、言い訳いいですか? 実はこれからお教えするレストランは一昨年まで交際していた(あくまでもプラトニックな関係。嘘じゃない!)アンナに教えてもらった店なんですが、すいません、そのことは娘には内緒です。
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

まずは、「Trattoria del pescatore」へ。
ミラノは内陸だけど、ミラノの魚市場にはイタリア全土から獲れた魚介類が集結する。意外にも新鮮で美味しい魚介類が食べられるんだ。オマールの前菜に、ペスカトーレのホイル包みパスタ、ボンゴレとカラスミのパスタ……。どのお皿を取ってもシンプル。ま、美味いイタリア料理って、どれだけ新鮮な食材をどれだけシンプルに出してきたか、に尽きる。イタリア料理がもたらす感動はいつもそのことを再認識させてくれるね。
逆をいうと、料理とは何か、と考えさせられるものばかりだ。築地に行って、料理したもの食べたいか?
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

街歩きに疲れたら、甘いカノンチーノで疲れを癒すのがおすすめ。パイ生地の中にカスタードクリームが詰まった、日本のコロネのようなお菓子。グラム売りのカノンチーノは1つ1.5ユーロ。老舗「Pananello」のカウンターでエスプレッソと共にカノンチーノを頬張れば、疲れが吹っ飛ぶこと間違いなし。
ジェラート好きならば、「chocolatitaliani」のチョコレート味とヨーグルト味のジェラートなんていいっすよ~。これは娘のお気に入り。
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

素早く食事を済ませたい時はミラノを拠点に展開するベーカリー「Princi」へ。
焼きたての切り売りピザやパティスリー、パンがずらっと並んでる。カリカリふわふわもちもちのフォカッチャ生地、不味いわけがない。今や大人気のチェーン店なんだけど、創業当時から変わらず厳選した食材と職人さんが奥の窯で焼いているもののみを提供してる。朝、昼、晩と絶えず焼きたてのパンやピザ、お菓子が出てくるので、買い物に疲れたら立ち寄って、胃袋を癒してみてちょ、私ら親子のように……。
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

お土産にイタリア食材を調達したいなら食のデパート「EATALY」へ。
そこでイタリア食材を買い込んだら併設レストランで食事するのも悪くない。下手なレストランに行くより美味しいイタリア料理が食べられたりする。イタリアに行くと必ず食べたいイノシシのラグーはトスカーナ地方の郷土料理だけど、イタリアの伝統と底力を感じる味わい深い一品。
ようは、郷土料理といっても、もはや世界は狭い、世界中が郷土料理だと思えばいい。イノシシのラグーをトスカーナじゃなくて、ミラノで食べたってさ、美味いものは美味いんだよ。
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

食後には濃いエスプレッソをキュッと流し込もう。個人的にはマロッキーノがお薦め。マロッキーノは小さめのカップの底にカカオ、もしくはチョコレートシロップが入り、その上にエスプレッソとミルクを注いだものだ。パリにはないね。イタリアならではの一杯だよ。
コーヒーはどこのカフェで飲もうが、パリのコーヒーより間違いなく美味いぞ。これ、ほんと。ちなみに、ミラノでカプチーノやマロッキーノは1杯だいたい1.5ユーロ。パリでカプチーノを飲むと1杯5ユーロがあたり前。おお、ぼったくるな~!!

夕方には「アペリティーボ」も外せないね。でも、娘と? ちぇ、俺は娘を見てる振りをして、カウンターに陣取るブロンドマダムとアイコンタクト……くそ、娘さえいなければ……。
アペリティーボはハッピーアワーのようなもので、食前酒を注文すればそれを飲みながらカウンターに並ぶ軽食を楽しめるというもの。ミラノで発祥した新しい食文化だな。ま、スペインのタパスの影響ということもできるかな。
あ、ブロンドマダムの彼氏が登場、俺を振り返りやがった。にんはお!
佐伯スマイルでことなきを得るの巻だ。仕方がないから娘の肩を抱きしめてやった。ママには内緒だよ。えへへ。
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

マンマ、ノンナのミラノ料理は食べられなかったけれど、イタリアはやっぱりマンジャーレの国。伝統を守りつつ進化し続けるイタリアの「今」を駆け抜ける食の旅は楽しいね。

さて、娘がモンテナポリオーネ通りに買い物に行きたいんだってさ。やれやれ。ミラノは美味しいけど、財布が薄くなる街でもあるなぁ。
皆さん、覚悟しましょう。アリヴェデルチ!!!
 

佐伯幸太郎の美女と美食三昧「ミラノつまみ食いの旅」

 
 

posted by 佐伯 幸太郎

佐伯 幸太郎

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Kotaro Saeki
ライター。渡欧25年のベテラン異邦人。ワインの輸入業からはじまり、旅行代理店勤務、某有名ホテルの広報を得て、現在はフリーランスのライター。妻子持ちだが、美しい女性と冒険には目がない。モットー、滅びゆくその瞬間まで欲深く。