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家族が集うクリスマスの食卓にぴったり、ブリヤサヴァラン Posted on 2017/12/09 久田 早苗 チーズ熟成士 パリ

パリはクリスマスのイルミネーションが輝き、夜の景観が明るくなりましたね。
今年はシャンゼリゼのクリスマスマーケットがなくなったそうですが、それでも12月は心うきうきした気持ちになります。

家族、友人がワイワイ集まり、また、いろんな催し物が開催される12月。
テーブルを華やかに彩るのはやはり、チーズの存在! たくさん揃えなくとも、お気に入りの1点を食卓に添えてみませんか?
 

家族が集うクリスマスの食卓にぴったり、ブリヤサヴァラン

この季節をイメージする「ブリヤサヴァラン」は、ふわふわの白カビに覆われ真っ白い女王様のよう。気高く存在感のあるチーズです。
窓の外は真っ白な雪に覆われた景色が広がり、家の中では温かな美味しいごちそう___そんな穏やかで幸せな情景を表すのがこのチーズ。

通常のミルクにたっぷりの生クリームを加えて作るため、贅沢で、ふわっと、口の中でとろけていく…… 濃厚なクリームのなんとも言えない美味しさです。
 

家族が集うクリスマスの食卓にぴったり、ブリヤサヴァラン

同じブリヤサヴァランでも ”フレッシュタイプ” と ”しっかり白カビに覆われたタイプ”、2つのタイプがあります。

フレッシュタイプのものはアイスクリームのようで、フルーツソースをかければ立派なデザート。
こちらはよく加工にも使われ、当パリ店の人気チーズでもあります。
ドライフルーツやコンフィを施して作る「ブール・オ・レザン」や「ブール・オ・ジャンジャンブル」。フレッシュチーズから出てくる乳清を利用しており、乾いた果物がしっとり膨らんでみずみずしく蘇り、チーズとよくなじみます。おやつにも、デザートにも最適です。
一方しっかりと白カビに覆われた状態のものは、赤ワインにもよく合う濃密なお味です。

このように、“呑んべえさん“ から ”お子さま“、”ご年輩“ に至るまで誰もが好む癖のない味のブリヤサヴァラン。
一つのチーズなのに多様にアレンジできるので、いろんな顔を楽しむことができます。
 

家族が集うクリスマスの食卓にぴったり、ブリヤサヴァラン

☆ チーズ豆知識 ☆

ブリアヤヴァランは美食家だったブリヤサヴァラン氏の名前を取って、“美味であるチーズ“ として有名になりました。2017年、IGP*に登録。
*IGP(Indication Géographque Protégée)とは 原産地の味にこだわり、その特色を表しているチーズに与えられる称号。

☆ グルメの提案 ☆

シャンパーニュなどの泡ものには非常によく合いますが、コクのある赤ワインに合わせて楽しむこともできます。
もしくは、ほっと一息、リラックスタイムに紅茶やコーヒなどに合わせ、デザート風に味わうのもオススメです。
 

 
 

posted by 久田 早苗

久田 早苗

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Sanae Hisada
チーズ熟成士 株式会社 久田 取締役 副社長。1985年、東京立川市にチーズ専門小売店「チーズ王国」1号店を開店。2004年にはパリ16区に「Fromagerie HISADA」、2010年にはパリ1区に熟成チーズの販売とチーズカフェを併設したSalon du Fromage HISADAをオープンする。2008年、日本人で初めてのチーズ熟成士最高位の称号「Maitre Fromager」を受勲。2013年にはフランス共和国農事功労賞シュヴァリエ勲位、2015 年にはフランス共和国農事功労賞オフィシエ勲位を綬章。