JINSEI STORIES

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」 Posted on 2020/05/09 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、3月17日のロックダウンから55日が過ぎた。あと3日でこのロックダウンも一応解除となる。この約2か月のあいだぼくが作ったケーキをここに一同に集めて展示してみたい。中には息子がぼくに触発されて拵えたお菓子まである。

まず、最初のケーキは、外出制限2日目に作ったチョコレートケーキ。これはバター不使用なのだ。生クリームだけでつくるからカロリー控えめで、あっさりの、チョコレートケーキ。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

次のは、抹茶のシフォンケーキにフランスのいちご(ガリゲット)と生クリームをちょっと添えて。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」



そして、タルトタタンである。しっかりキャラメリゼしたリンゴがサクサクなサブレの上にのっており、横にノルマンディ産のクレームフレッシュが添えられている。酸っぱ、甘くて、最高だった。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

4月に入って作ったのがこちら、ラズベリーマフィン。シンプルで美味しい。紅茶に最適だ。

ラズベリーとホワイトチョコの豪華版ケーキの動画はこちらから、どうぞ。同じものをマフィン型にいれたら、カップケーキになるよ。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

https://youtu.be/FuUcc8l5Rjo

そして、チョコチップクッキー。スーパーから小麦粉が消えて、お菓子作りも難航した時期です。懐かしい。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

ロックダウンロールケーキと名付けた辻家のバナナロール、ふわふわでとっても美味しい。っていうか、全部美味しいのだけど、、、

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

で、ぼくのケーキ作りを見ていた息子が、ぼくも作りたい、と言い出して作ったのが、こちら。チョコレートタルト。バターがめっちゃ入ってる。フランスのレシピを参考に作ったからだ。食べきるまでにまる三日間もかかってしまった!形は悪かったけど、美味しかった。親子でお菓子作りは辻家のロックダウンの日々を楽しくさせてくれました。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」



続いて、メロンとバナナとブラックベリーのショートケーキ。暇だったんだね。こんなに作っただなんて、新記録だ。しかもどれもゴージャスであった。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

これは、ホームベーカリーを出してきて作ったシナモンとチョコレートのバブカ。マーブル状のブリオッシュだ。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

そして、二日前に作った、ロックダウン中、多分最後の名作がこちら、イチゴのタルト。タルト生地の上にアーモンドフィリングをのせて焼いて、カスタードクリームも作ってのせて、その上に八百屋で買ったイチゴを並べました。

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

退屈日記「ぼくがロックダウン中に作ったデザートのすべて」

外出制限下だったけど、辻家では、こうやって楽しく美味しいロックダウンな日々を過ごすことが出来たのである。やっぱり、美味しいことは幸せを連れてくるね。めでたし、めでたし。

自分流×帝京大学