JINSEI STORIES

滞仏日記「超簡単、パリで流行る、息子が作るクロックムッシュ」 Posted on 2020/11/21   

某月某日、日本は連休だそうだけど、家から出ないで、じっとしているご家族の皆さん、うちの息子からの提案です。笑。
「お子さんでも簡単に作れるクロックムッシュ」
いかがでしょうか?

家事する気になれず、休みだし、ごろごろしていると、息子が「お腹すいてない?」と訊いてきた。
「久しぶりにクロックムッシュ作るんだけど、よければ朝ごはんに、食べない?」
機嫌がいいようだ。何よりだから、お腹はすいてなかったけど、いいね、と同意した。

息子は冷蔵庫からサンドイッチ用のチーズとバターを取り出した。僕がフライパンを温めた。
「あれ、あるかな? 麺を伸ばすやつ」
僕は引き出しから麺棒を取り出し、息子に手渡した。まな板の上に食パンを置き、彼は手慣れた感じで、それを薄く薄く伸ばしていった。まるで職人のような手つきに、思わず微笑みが誘われた。僕らはチーズを一枚ずつ持って、シートを剥がし、ぺちゃんこになった食パンの上に置いた。
息子は器用に食パンを丸めると温まったフライパンにバターを投下した。丸めた食パンはつなぎ目のところから焼かなければならない。チーズが糊の役目をして、パンが円筒形に繋がった。それから菜箸を使って転がし、手際よく全体に火を入れていった。こんがりと焼き上がっていくのを二人でじっと眺めた。
「これ、日本に旅行に行った時、ババによく作ってあげてたんだ。ババ、これが楽しみでしょうがないって、言ってたよ」
「ありがとう。パパが忙しいからお前に親孝行を手伝わせてるな」
「いいんだよ。大好きなババに喜んでもらえるんだから」

滞仏日記「超簡単、パリで流行る、息子が作るクロックムッシュ」



滞仏日記「超簡単、パリで流行る、息子が作るクロックムッシュ」

簡単レシピ
1、耳なしの食パンを綿棒で薄っぺらにする。
2、蕩けすチーズを載せる
3、くるくる丸めて
4、フライパンにバターをたらし、
5、円筒形のチーズサンドのつなぎ目をまず焼く
6、それから菜箸などで転ばして漫勉なくバターで焼いたら、完成。
7、包丁で切ると、中からチーズがトロリ~

滞仏日記「超簡単、パリで流行る、息子が作るクロックムッシュ」

地球カレッジ

滞仏日記「超簡単、パリで流行る、息子が作るクロックムッシュ」



「さあ、出来た。包丁でカットする」
「そのままでいいよ。がぶりつこうよ」
「そうだね、じゃあ、一本どうぞ」
ぼくらはキッチンで簡単クロワックムッシュにかじりついた。中のチーズが蕩けて、口の中で風味が広がった。
「パパ、美味い!」
「美味いな、朝からビール飲みたくなるな」
そう言うとぼくは冷蔵庫からビールを取り出した。息子が笑っている。
「じゃあ、ぼくは受験勉強に戻るね」
息子シェフ、ぼくの肩をぽんぽんと叩いてキッチンを後にした。僕はビールをあけて、ホップの香りを楽しみながら、口に含んだ。
こんな日もあるね。プハァ~。

滞仏日記「超簡単、パリで流行る、息子が作るクロックムッシュ」

滞仏日記「超簡単、パリで流行る、息子が作るクロックムッシュ」

自分流×帝京大学
地球カレッジ