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スパークリングワインを飲んで、夏を乗り切る Posted on 2021/08/16 辻 仁成 作家 パリ

パリもやっと暑くなり、ちょっと寝苦しい夜になった。息子の親友のアレクサンドル君のお父さんのロベルト、お母さんのリサとは長い付き合いで、この日記にもたびたび登場してくれているのだけど、ロベルトのお父さん、ジャン・カルロさん(82)が一大決心をしてスパークリングワイン、プロセッコの畑を買い、そこでプロセッコ「サン・カルロ」の生産をはじめたのは、前にここでお知らせしたとおり。

以前の記事、「82歳のジャン・カルロが脱リタイアして作ったプロセッコ!」はこちらから⬇️
https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-1085/

ご高齢と言っては失礼だけど、ぼくの母親とあまり年齢が違わないカルロさんのこの決意と情熱には目を覚まされる思いがあった。
で、去年「サン・カルロ」を飲んで、「これは日本人に絶対、受ける」と思って、どなたか輸入してく ださる人がいたら、とここに書いたのだけど、あれから一年がたち、ぼくの友人のソムリエ、杉山明日香さんが日本の輸入代理店に立候補してくれた。
先月、日本に500本の「サン・カルロ」が届いたのだ。ついに!

スパークリングワインを飲んで、夏を乗り切る



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その一本を、昨日、ぼくは杉山氏が経営するレストラン・ENYAAで味合わせてもらったのだけど、去年のよりも出来栄えが良かった。 ほのかな甘さはあるものの、すっきりとした切れ味がある。(EXTRA・DRY) 洋梨の香りが鼻腔をくすぐり、それがこの夏を涼しく縁取ってくれる。
値段も3000円を切っていて、申し分ない、と思った。
ぼくは、ロベルトに頼まれたわけじゃなく、ロベルトも実は宣伝とかしたくないみたいで、ちっともこのプロセッコの販売に協力的ではない。なんか、彼曰く、着実に飲んでもらいたいから大げさにしないでくれ、ぼくの父はうれしいのでことさら、ひとなりに、宣伝をしてほしくもないのだ、という。

生産者の人はがんがん宣伝をしたがるものだけど、どうも、ちょっと意外な返事で驚いてしまった。だから、ジャン・カルロさんの写真もないのだ。そういう彼らだが、ぼくも杉山さんに紹介した手前、そして、ここで前に、輸入業者さんいませんか、と書いた手前、それが実現して、「サン・カルロ」が日本に到着したのに、なんんにも言わないのは変じゃないか、と思った。
凄く回りくどい言い方なのだけど、この夏にぴったりのプロセッコがついに、日本に上陸したのだ、ということだけ、お伝えしておきたくて、書いている次第である。

スパークリングワインを飲んで、夏を乗り切る



ぼくは泡系のお酒が好きで、それがないとどうにも生きにくい人なのだけど、シャンパーニュは高価なので、毎日、というわけにもいかないが、「サン・カルロ」は手が届く存在であること、しかも、今年の出来栄えがとってもいいので、思わず、紹介をしている。
湿度の高い、日本にはもってこいのスパークリングワイン。宣伝するな、と言われて、実にやりにくいのだけど、好きな人にこっそり飲んでもらえると嬉しい。
杉山明日香さんの輸入ワイン会社で扱っているということなので、情報だけ・・・。
プロセッコの畑まで、ご挨拶にもいきたかったけれど、遠くから見守っていたいな、と思う。でも、この夏、おすすめの一本であることは間違いない。

プロセッコ「サン・カルロ」⬇️
http://auxtroissoleils.shop-pro.jp/?pid=162359874

スパークリングワインを飲んで、夏を乗り切る

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