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パリ最新情報「新型コロナ、知ってること、知らないこと。おさらい」 Posted on 2020/03/11 Design Stories  

実は知っているようで、知らないことばかり。世界を揺るがす見えない敵、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)についてDS編集部では欧州で流されている情報を整理し、今現在(2020年3月11日)わかっていることを整理してみました。コロナウイルスをもう一度おさらいしておくことが、恐れずに向き合う第一歩になるかもしれません。知っていること、知らないこと、もう一度ここにまとめてみます。※欧州での情報源からのまとめですので、内容の一部が欧州人の慣習にちなんだ記述があります。

まず、コロナウイルスって、なに?

コロナウイルスって、実は、全く新しいウイルスというわけではないのです。1960年代に発見されたウイルスで、周りがプロテインの膜で覆われ、太陽の光冠(ラテン語でコロナという)のような形をしていることから、コロナウイルスと名付けられたのだとか。今現在、ヒトに感染するコロナウイルスは7種類みつかっていて、そのうちの4種類は私たちが日常的にかかる風邪のウイルスなのだそうです! 風邪のうち、10%から15%(流行時は35%)はこの4種のコロナウイルスが原因とされているようです。次の2種類は、動物から感染するウイルス、SARS(2002年に発生した重症急性呼吸器症候群)とMERS(2012年以降に発生した中東呼吸器症候群)の原因となったもの。そして、今回2019年に発見された7種目となる新型コロナウイルスも動物から感染したウイルス(SARS-CoV-2)で、それによって引き起こされる感染症が「Covid-19」と名づけられました。

じゃあ、Covid-19ってどんなもの?

2019年12月に中国の武漢で発見され、これまで(2020年3月10日)に全世界で4000人以上の死者をだしているコロナウイルスによる感染症です。まだ、このウイルスの出どころは確かではありませんが、中国の研究では自然宿主であるコウモリから絶滅危機にあるセンザンコウ(アリクイに似た、鱗に覆われた哺乳類動物)が仲介宿主となってヒトに感染したのではないかと疑われているようです。ヒトに感染するとインフルエンザに似た症状を引き起こし、悪化するとSARSやMERSのように、重篤な呼吸器感染症を起こすとされています。

どのような症状がでるの?

Covid-19に感染した人の多くは頭痛、倦怠感、咳、発熱などがあるものの軽症で終わることが多いようです。しかし、重症化すると呼吸困難を伴う肺炎を起こしたり、中には髄膜炎を起こすという報告もあるようです。だけど、実際に新型コロナに感染した人の中には、倦怠感と臭覚や味覚(味覚と臭覚の喪失は感染したほとんどの人の症状に当てはまるらしい)が落ちたくらいで、インフルエンザだとも思わないくらい軽症の人や、まったく症状が出ないという人もいるようです。

パリ最新情報「新型コロナ、知ってること、知らないこと。おさらい」



コロナウイルスで死に至る場合の年齢との関係は?

まず、全ての人がこの病気に対して同じ土俵に立っているわけではありません。2月17日に発表されたCCDC(中国疾病予防管理センター)の研究結果によると、Covid-19による死亡率は年齢が上がるにつれて増加するとされています。39歳以下の人が死亡する確率は0.2%、40代で0.4%、50歳から59歳で1.3%、 60歳から69歳では3.6%、そして、70歳から79歳で8%となり、80歳以上では14.8%にまで上がります。しかし、年齢だけが問題ではありません。同じくCCDCの研究結果によると、循環器系の慢性疾患を持つ人では10.5%、糖尿病で7.3%、高血圧は6%、癌は5.6%と死亡率が上がるのです。ちなみに、全世代あわせ、健康な人がこの新型コロナウイルスに感染して死亡する確率は0.9%とのこと。だけど、これは2020年2月時点での研究結果であり、Covid-19に感染した全ての人数が把握できていないので、この死亡率は過大である可能性もあります。

どうやって感染するの?

ヒトからヒトへの感染は主にくしゃみ、咳、つばからの「飛沫感染」と、ウイルスが付いたものを触った手で目や鼻などを触ることから感染する「接触感染」と言われています。一般的に食べ物から感染することはないとされています。(火が通っていること、もしくは、殺菌されていることが条件)感染症専門家は、症状がでない人や潜伏期間にもウイルスの感染力はあり、症状が出てから2日から14日間の感染力を持つ、としています。感染力は高く、一人の感染者が連鎖的に約4人に感染させると確認されています。(インフルエンザは1.3人)妊婦が感染しても、胎児が胎内感染することはない。新生児については不明。

どうやって感染から守るの?

手(指先だけではなく全体)をよく洗う、もしくは、消毒ジェルで消毒すること。
咳をするときは腕の内側で抑えてすること。
ティッシュを使ったらすぐに捨てる。
握手やビズなど、体を接触させる挨拶は避けること。

もし感染してしまったら?

周りの人にうつさないよう、マスクをし、自ら病院に行くのではなく、まずは専門のセンターに連絡をする。残念ながら、治療薬はまだありません。

Covid-19は治るの? その確率は?

Covid-19に感染した人の85%は軽症、重症化するのは15%というデータがあり、ほとんどの人が治ります。2020年3月の時点で、すでに、世界中で感染したうちの64000人以上の人が完治しています。

ワクチンは?

まだありません。フランスのパスツール研究所は2020年秋には風疹のワクチンをベースにした新型コロナウイルスのワクチンを発表できると言っており、アメリカでも、早くて2020年夏か秋には治療薬、ワクチンが出来上がるだろうと研究を急いでいるようです。

新型コロナウイルスの感染はいつ終わるの?

アメリカのドナルド・トランプ大統領は2月に「新型コロナウイルスは4月まで、もしくは4月中には終息する、なぜなら、一般的にウイルスは熱に弱いからだ」と発言しましたが、それに対し、フランスのウイルス学者は「確かに、ウイルスは熱で死滅するが、そのためには56℃以上でなければなりません。人間の体内が56℃に達し続けたら・・・その人間自体が死んでしまいます」と答えました。ということは、まだ、終わる時期は誰にもわからないわけです。

新型コロナウイルス、Covid-19のおさらい

・2019年12月に中国・武漢で発見されたCovid-19はコロナウイルスの一種で、新種である。
・この新型コロナウイルスの出どころはまだ不確かだが、感染すると季節性のインフルエンザのような症状を引き起こし、まれに重症化し、SARSやMERSのような重篤な肺炎を起こす。
・一見、特に危険であるようには思えないが、インフルエンザとの違いは感染力の強さと高齢、慢性疾患のある人がかかると死亡率が上がることである。治療薬やワクチンがないことから、現在、医者は症状を和らげることしかできない。
・感染を避ける、ウイルスから自分を守るためにできることはとてもシンプルなこと。手を石鹸や消毒剤を使ってしっかり洗う、咳やくしゃみは腕の内側で止める、使ったティッシュはすぐに捨てる、である。

以上がおさらいになります。今まで出揃った情報をまとめたものですが、今後も新しい情報が出て行く度にこのような中間のまとめを作成していきたいと思います。こまめな手洗い、頑張りましょう。



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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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