パリの「クロワッサン」をご紹介！

朝、パリの街を歩くと、どこからともなくカフェとバターの芳ばしい香りが漂ってきます。仕事前、フラッと１人でやってくる人や、友達や家族と朝食を楽しむツーリスト。パリの朝、カフェはとても賑わっています。

デザインストーリーズ辻編集長をはじめ、パリ在住の皆さんのクロワッサンストーリーズをどうぞ！
 

辻編集長のクロワッサン
 

最近、クロワッサンサンドなるものが、流行っている。
ぼくはシンプルなものも好きだけれど、これがどっこい、美味いのだ。
行きつけのパン屋で見つけたハムとチーズを挟んだクロワッサン、うまーい。
 

カスタードクリームが挟まっているクロワッサンもある。これはかなりカロリーが高めなのだけど、悩む・・・。美味しいのであーる。

でも、やっぱり、普通のクロワッサンが一番好きかな・・・。

フランス人はクロワッサンやバケットをカフェオレに浸して食べる。
たまに真似するとうまい。パリの猫まんまと呼んでいる。フランスの味噌汁ご飯だ。

では、他のパリ在住の皆さんが食べているクロワッサンを紹介してもらいましょう。

青木 定治さんのクロワッサン
 

平日のパリっ子の朝といえば、クロワッサンとキャフェオレで始まるのが一般的で、キャフェのカウンターでスタンディング朝食をとる人も・・・。
パティシエである私の朝も、スタッフが焼き上げたばかりのクロワッサンと熱いカプチーノで始まります。
このクロワッサン。我々パティシエにとってはとても大切で、「パティシエ」の語源であるパート（生地）の作業の腕前によって仕上がり具合が大きく左右されるものなのです。
クロワッサンを食べる時、いつも、パリで修行を始めた27年前、焼き色の加減について親方に怒鳴られたことを思い出します。慣れるまでかなりの時間がかかりました。
 

パリのブランジュリーのほとんどには、購入しやすい価格で仕上げられた”Croissant ordinaire”と、店の腕前を発揮するこだわりのバターを使った”Croissant au beurre”という２種類のクロワッサンが置かれています。
僕のブティックで扱うクロワッサンはエシレバターをたっぷり使った後者にあたります。
なかでも抹茶クロワッサンはパリジャンに限らず、遠方からわざわざお買い求めに来てくれるお客様も多く、嬉しい限りです。
 

マント・フミ子さんのクロワッサン
 

私の朝の楽しみは、通りがかったカフェでのクロワッサンとカフェ・アロンジェ（エスプレッソを熱湯でのばしたもの）。
クロワッサンにジャムはついてきませんので、必ずジャムも頼みます。たとえ、１ユーロの追加料金がかかっても！
一番の楽しみは、こんがり焼かれたクロワッサンのトンガリ。そこにジャムをつけ・・・ぱくっ。至福の時。

パリのカフェとはいえ、美味しいクロワッサンを置いているところばかりではありません。
だから、たまたま入ったカフェで美味し〜いクロワッサンに出会ったら、今日という日がハッピーであること間違いなし！　＿＿と、思い込むことにしています。

私にとって、朝のクロワッサンは「今日の占い」のようなものなのです。

石井 潤一郎さんのクロワッサン
 

クロワッサンは焼きたてに限る。外はパリパリ、中はもちもち、ふわふわカリカリの焼きたてクロワッサン。それ以外は認めない。

だから朝食がクロワッサンと決まった朝には、早起きをしてブランジェリーに買いに行く必要がある。めんどうでも。それ以外はお断り。

恋人よりも先に起きて、「クロワッサンを買ってくる」と言ってでかけるのがいい。「珈琲をいれてね」とおでこにキスをするのもとてもいい。

それからクロワッサンを買いに出て、そのままいなくなっちゃう、っていうのも案外フランス風ね。
と、通りがかりのネコが申しておりました。
 

佐伯 幸太郎さんのクロワッサン
 

マレの路地にあるカフェ専門店カフェオテックでフィンランド人のヴィルピちゃんと朝ごはん。
ここは８時半からやっていて、ちょうどその時間にクロワッサンとパンオショコラが焼きあがる。

ＰＳ. 私は決してここでナンパをしているわけではない。思索です。