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フランスの食卓。寒い夜にみんなで囲むものは?  Posted on 2019/10/17 Design Stories  

10月も半ば、フランスは朝夕ぐんと冷えるようになってきました。朝起きても外は真っ暗・・・。ヨーロッパは10月最後の日曜日に夏時間から冬時間に移行しますので、いよいよ夜の長い冬が始まります。

日本で冬の食卓の代名詞といえば、お鍋。寒い外から帰ってきて家族や友人とあったかい鍋を囲む幸せと言ったらありません。では、フランスでは、一体どんなものが冬の食卓の定番となるのでしょうか。



寒い冬にフランス人が家族で囲むもの・・・それは、「ラクレット」です。
ラクレットとは、もともとラクレットチーズの断面を暖炉などで溶かし、溶けたチーズ部分を削ってじゃがいもにかけハムやサラミなどのシャキュトリと一緒に食べる、サヴォワ地方伝統料理のこと。”Racler(ラクレ):削る” という意味の単語が語源です。
「アルプスの少女ハイジ」でおじいさんが作っていたアレ、といえば分かる人も多いでしょう。ですが、今では家庭用のラクレットプレートなるものが存在し、そちらを使ってラクレットを楽しむのが一般的。フランスの家庭には必ずこのラクレット器が一台あります。冬になると食卓に登場する、日本の土鍋のような存在とも言えるでしょう。
 

フランスの食卓。寒い夜にみんなで囲むものは? 

本体とプレートの間に高さがあり、プレートを温める熱でチーズを溶かします。そこまで温度は高くなく、茹でたジャガイモや野菜をプレートの上で温めながらチーズが溶けるのを待ち、わんこそばのようにチーズがなくなるまで永遠とそれを繰り返していく・・・。
子供たちもラクレットが大好きで、冷蔵庫にラクレットチーズを発見すると、「え、今日、ラクレット?」と目を輝かせます。冬に友達を招く時の定番料理でもあり、フランスでは一人200gを目安にラクレットチーズを用意するようですが、日本人の胃袋にはちょっと多いかもしれませんね。

ラクレット以外にもルブロションチーズを使ったタルティフレットやモンドール・フォンデュなどフランスではチーズ料理が冬の定番となります。どれも簡単で美味。フランスの冬の定番料理はよく冷えた辛口の白ワインと相性抜群です。
 

フランスの食卓。寒い夜にみんなで囲むものは? 

〜 冬のチーズ簡単レシピ 〜

<ラクレット> 4人分
ラクレットチーズ 600g〜800g
じゃがいも 600g
ブロッコリーやニンジンなど 好きなだけ
生ハム、サラミ、ソーセージなど 好きなだけ

じゃがいもと野菜は茹でるか蒸しておく。
ラクレット器にラクレットチーズを入れ、溶けたら野菜にかけてハム類と一緒にいただく。

<タルティフレット> 4人分
ルブロションチーズ大 1個
じゃがいも 500g
玉ねぎ 1個
ベーコン 200g
バター 15g
白ワイン 大さじ2
塩胡椒

じゃがいもは厚めの輪切りにして茹でておく。
バターで玉ねぎとベーコンを炒め、白ワインを加え、アルコール分をとばしたら塩胡椒で味を整えておく。
グラタン皿にじゃがいもの半量、炒めた玉ねぎとベーコン、ロブルションチーズを順に重ね、それをもう一度繰り返し、トップをロブルションチーズで覆う。
180度に予熱したオーブンで20〜30分焼いて完成。


Bon appetit!
 

フランスの食卓。寒い夜にみんなで囲むものは? 



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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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