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パリ最新情報「コロナを封じ込める有効な手立てを探す」 Posted on 2020/07/15 Design Stories  

東京都のコロナ警戒レベルは4段階のうちもっとも深刻な「感染が拡大していると思われる」に引き上げられた。フランスは昨日、マクロン大統領がエリゼ宮での演説で「8月1日から、店舗と公共施設の屋内でのマスク着用を義務化する」と宣言した。つまり、スーパーのような店の中とか、人のいる公共の屋内ではマスクをしなければならなくなった。家以外の屋内は全部マスクをする、ということだ。これまで、地下鉄やバスではマスク着用が義務化されていたのだけど、それをさらに広げたことになる。ロックダウン削除後、次第にじわじわと感染者数が増えていることを受けての決定でもあった。フランス人は義務化をしないとマスクを付けない。マスクをしないでバスに乗り込もうとした男たちに注意をしたバスの運転手が殴られて亡くなられた。昨日も、革命記念日「パリ祭」の花火大会を観に集まった若者たちにテレビ局のレポーターが「なんでマスクを付けないの?」とマイクを向けると「無症状で老人にうつしてしまうというのは分かってるんだけど、俺たち、エゴイストだからさ、それに、外だし、大丈夫だろうって思っちゃって。みんな思ってるよな」と周囲にいる若者たちに同意を求めていた。集まった若い群衆はマスクを誰もつけてはいなかった。



経済を回したい、しかし、回せば感染も増える。でも、ロックダウンなどの強硬措置には出たくない。こういうジレンマは世界中の政府が共通で抱える問題でもある。何をやったら、感染を防ぎながら、経済活動もある程度出来るのか、というとやはり行きつく先はマスクしかないのだ。マスクは自衛のために個人がつけるというだけじゃ弱いということで、全員が付けてはじめて効力が出るということをフランス政府は法令化した。日本の国民はフランスの国民よりも何倍も(言い過ぎではない)衛生観念が高い。これがやはり感染を押さえる力にはなっている。夜の街で感染が拡大するのは、酒の席でマスクをしないから、それ以外の理由があるだろうか。そこでマスクをしないで、酔って、度を超えた濃厚接触が行われるからであり、さらに言えば、感染経路を終えないのも、夜の街に行った、そういう場所に行った、と言えない事情があるから…。経路不明の中には経路秘密も含まれており、この個人の問題が、感染封じこめの障害の一つになっている、可能性がある。

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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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