PANORAMA STORIES

新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド Posted on 2019/09/15 Design Stories  

新連載がスタートしました。

パリおススメ、パリコスメをご紹介する「パリ男進め、パリ娘住め」です。ただのしゃれですけれど、デザインストーリーズが総力をあげて、たいしたことはないが気になるちょっと面白いパリの一角ご紹介連載です。

パリ男くんとパリ娘さんの二人の編集部員が手分けして、パリの魅力をどんどんご紹介していきます。

記念すべき第一回は、物凄く行列が出来るクルド人のサンドウッチ屋がパリ10区にあると聞いたのでパリ男が出かけてみましたよ。


第一回「大行列が出来るクルドサンドウィッチ」

パリは美食で溢れているけれど、ミシュランの星付き料理だけが、パリを代表する食べものじゃありませんね。小生は最近、信じられないほどに美味しいサンドウィッチに出会いました。え? え? え? なんじゃ、これ!

クルド人とは、イラン、イラク、トルコ、シリア、旧ソ連の国境山岳地帯,いわゆるクルディスターン地方に住む民族のことで、全世界で2000万人ほどがいると言われています。国を持たない民族としては最大の人口をほこっています。

この大行列が出来るサンドイッチ屋、並ぶこと十分、出来上がったサンドにかぶりついて、超びっくり。なに、これ~~~、食べたことない触感っ~、美味すぎる!!!!!

新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド

パリ10区のフォーブル・サン・ドニ通りにこの名店「Urfa Dürüm」があります。昼時ともなれば長蛇の列で大混雑。ケバブとも違うし、アメリカのラップサンドとも違うし、ユダヤ人のファラフェルでもないし、似てるけどレバノンサンドとも違うし、なんと評していいのだろう。インド料理に出てくるナン、あれをもう少し柔らかくもちもちに焼いたものに、いろいろな具材を挟んでぐるぐると丸めて、つまりラップして食べるサンドウッチなのです!!! 美味い!



新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド

窯焼きのナン風パンに野菜や肉を載せ、巻いて食べるのですが、これが、信じられないくらいのもちもち感とした絶妙の歯ごたえ、小生、生まれて42年、一度も食べたことがない触感でした。こんなもの知らなかった。

この辺に暮らしているという常連のアフリカ出身のミュージシャンが得意顔で、「うまいだろ。やみつきさ」と微笑んで自慢しておりました。この地区はインド、パキスタン、北アフリカ、中東、アラブ、中国などの料理店がひしめいていて、白人よりも、どちらかというと移民件の人たちが多く暮らす地区でもあります。なので、在仏の日本人たちもこのサンドウィッチ屋の存在はあまり知られていないのです。というのか、在仏10年になりますが、パリ男もびっくり!

手打ちそばのように、店頭で職人がパン生地を練って作っているじゃありませんか、手打ちなんだ、すごいぞ!

新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド

それをピザのような感じで、窯で焼くのです。だいたい、5分くらいで焼きあがります。でも、何が入っているのだろう。あのもちもち感は他では味わったことがない。ううう、知りたい。きっと粉の配分とかがスペシャルなんでしょうね。手打ちのパン、あの窯で焼くことで出る香ばしさが決めてかもしれません。

新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド

ひき肉(つくね?)、若鳥(焼き鳥?)、子羊(ケバブ?)など、いろいろな具材を挟んで食べるのですが、先の常連さんが言っていたけど、ベジタリアンという野菜だけのサンドが一番人気なんだとか。(今回は食べ終わった後に聞いたのでトライできませんでしたが、次回はぜひ!)

値段も7ユーロから8.5ユーロの間で、若い子たちには有難い安さで、しかも、けっこうな量もあり食べ応え十分でした。クルド人ってこんなに美味しいものを食べていたのか、という驚きのサンドウィッチでしたよ。これはおススメです。

新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド

周囲を見ていると常連さんの中には、このラップされたサンドをわざと平いて、パンと中身を別々で上品に食べてる人もおりました。真似してみたが、確かに、うまい。がぶりつくのもいいけど、フォークとナイフで上品に食べると、さらに別の世界が広がるという寸法です。(ただし、この店にはフォークとナイフはないのですが、汗、汗・・・)

特製のラッシー風のヨーグルトドリンクが、塩味で、これがこのサンドとまた絶妙にあう。塩味のヨーグルトドリンクがクルド人の故郷を想像させます。きっと原野が続く、広大な場所なのでしょうね。そこでのどかに育った人たちの本当に贅沢なサンドウィッチでした。

国がないというのはいったいどういう感覚なのでしょうね。日本人にはクルドと聞くと「クルド難民」のイメージしかないのですけど、なかなか贅沢なものを食べている、素晴らしい文化を持った方々でした。なにより、店員さんがみなさん男前である上に超優しいのです。

新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド

パリで大行列ができるクルド人トラディショナルサンドウィッチ、パリを訪れるならば、これは食べない手はないと思います。ちょっと中心地からは離れているけど、マレ地区のユダヤ人街で食べるファラフェルに負けない絶品サンドウィッチでしたよ。

パリ男、おススメ!!!

新連載「パリ男進め、パリ娘住め」(第一回)、大行列のクルドサンド



Posted by Design Stories

Design Stories

▷記事一覧

デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
パリ編集部からパリの情報を時々配信。