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パリ最新情報「苦難のレストラン業界が新スタイルで起死回生の反撃開始!」 Posted on 2020/11/19 Design Stories  

一昨日、フランス政府最新の発表で、レストラン、バーの再開についての言及があり、フランスのレストラン業界はまたひっくり返った。
このロックダウン解除は今のところ(新規感染者が1日5000人台になる事が目安)12月1日に指定されているが、文化、スポーツ施設、レストラン、バーの再開はそこには含まれず、目処として、1月半ば、または2月初旬まで再開はないということらしい。
レストラン、バーの年内営業再開が難しくなった。

フランス首相は「春のロックダウン解除と同じ間違いを繰り返すわけはにいかない」とし、商店は再開させるが、レストラン、バーに関しては特に慎重にならなけばならない、と繰り返した。
しかし、レストラン業界も泣いてばかりはいられない。
春のロックダウンに比べ、今回のロックダウンはレストランそれぞれが工夫を凝らし、多くの店が臨機応変に対応している。



地球カレッジ

自らの農園を持つ三ツ星レストラン「Arpège」では水々しい採れたて野菜セット販売に踏み切った。
話題の名店が次々、自家製テリーヌやフォアグラといった美食おつまみセットなどを販売しはじめた。
普段、店では出さないお持ち帰り特別メニューを充実させる店もある。
ウーバーイーツなどの宅配サービスだけでなく、調べてみれば、普段宅配などしないレストランが独自のやり方で営業を続けている。宅配、或いは、Click&Collect(注文して取りに行く)に対応し、話題のレストランのフルコースが自宅で食べられる。
カジュアルなカフェやビストロなどでも店先でプラ・ド・ジュール(今日のおすすめの一品)を売り出したり、温かい飲み物のテイクアウトを行ったり、学園祭の出し物のような、或いは縁日の露店のような感じで次々新スタイルの営業をスタートさせたのである。

パリ最新情報「苦難のレストラン業界が新スタイルで起死回生の反撃開始!」

春ロックダウン時はみんな頑張って家飯を作っていたが、今回は2回目だし、仕事や学校もあるし、そこまで力をいれることができない。
春には品切れが続いた小麦粉やイーストもスーパーにたくさん積まれている。
市民も、いつまでも自宅でご飯ばかり作っていられないのだ。
ほとほと疲れきってしまった。
そこで、人々の需要が再びレストランやカフェへと向けられ、厳しい飲食産業を後押しすることになった。
春には手作り料理が並んだSNS上に、今は、さまざまなレストランのお持ち帰りメニューの写真が並んでいる。
灯りの消えたレストランの前に張り出されたテイクアウトメニューを見て歩くのもこのロックダウンのささやかな楽しみとなった。
生き残りをかけた壮絶な、もう一つの闘いが、はじまっている。
がんばれ、パリの飲食業界! 

パリ最新情報「苦難のレストラン業界が新スタイルで起死回生の反撃開始!」

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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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