ノルマンディ、ツジ村便り
辻村相談窓口、「食べ物と音楽」 Posted on 2026/02/12 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日はどうもうまく絵が描けなく、何度も消したり描き直したりと、そういう日もあるな、とつくづく思う、停滞前線的な一日でございました。泣。
赤と青の絵が多いですね。今は・・・。
でも、新曲が出来ました。「クラウディ」という曲で、ものすごくポエティックなナンバーです。ピアニストのエリック・モンティニーに聞かせたら「👍」をもらえたので、ノルマンディでレコーディングをして、発表出来たらいいな、と思っています。流れる雲のような曲です。
いつかな、みなさんに聞いてもらえる日がくればいいですね、笑。
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さて、今日の辻村相談窓口ですが、短いご質問が、二つ、届いてます。
まずは、匿名希望Oさんから、
「辻さんの料理をみていると、和食もけっこう多いですが、フランスでも和の調味料とか買えるんですか? 日本の食材はフランスで普及しているのでしょうか?」
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おこたえしまーす。
「ちょうど、買い物デーだったので、ノルマンディのスーパーの日本系食料品がどのくらい豊富か、まずは、撮影してきましたから、御覧ください。その方が早いですから」

「右が、パン粉です。PANKOと書いてあるからには、日本のパン粉を意識して作られているもので、実な何種類も存在します。フランス人のパン粉は細粒なんです。だから、とんかつが流行している今、若いフランス人は日本風のパン粉を買います。そして左側が白味噌です。白味噌ですよ。これで、父ちゃんは西京焼きを作ったりします」

「味噌だけでも、こんなに種類があるんです。びっくりでしょ? インスタントも日本より種類があるか、と思うほど、フランスでは、ミソスープはもはや大人気!」

「それから、豆腐。豆腐の棚は、隣に、これの倍くらい並んでいたんですが、カメラにおさまりませんでした。笑。豆腐も種類が豊富で、ニンニク入り、アーモンド入り、トマト入り、かなりバラエティ豊かなんです。ちなみに、軟豆腐なんですが、日本のよりも、ぼくは好きです。マジで美味しいんですよ。絹ごしとか、木綿とか」

「驚くべきことに、餅粉も売ってます。すごくないですか? これが今の世界における日本食品の評価、しかも、全部、フランス企業が作っています。なのに、ちゃんと美味しいんですから・・・なのには失礼か、すいません。侮れないということです」
二つ目のメッセージです。
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匿名希望Gさん
「辻さんの普段、部屋で流している音楽はどんなか、知りたいです。仕事中とか、プライベートのときに何を聞いていらっしゃいますか」
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おこたえしまーす。
「あんまり聞かないんです。小説を書いている時は、無音で。絵を描いている時も基本は無音なんですが、息詰まると、ピンクフロイドを大音量でかけています。普段は、料理したり、三四郎と遊んでいる時には、マイルスデイビスが圧倒的に多いです。マイルスは、どれが好きというより、あの人のトランペットが心地よいので、頭を空にしたい時にはマイルスにしています。創作ムードの時にはピンクフロイドのECHOESを聞いていますが、普通の人には暗いので、おすすめしません。あんまり音楽はきかないですね。自分の歌を携帯で録音したのを聞いたりはします。ライブが近くなると、歌詞を覚えるために自録りミュージックを聞いています。なんで音楽を聴かないのか、と言いますと、細かいことに気持ちが奪われるからです。ピッチ外れてるな、とか、アレンジが悪いとか、楽しめない性格なんです。あはは。だから、普段はジャズを聴いていることが多いですね。夜は寂しくなるので、三四郎とソファで丸くなって、ちょっとリズムのあるジャズを聴いています。お酒にもあうし、笑」

2026年の父ちゃんの現在地
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3月7日まで日動画廊でグループ展に参加中ですので、ぜひ!
電子書籍「海峡の光」
パリのオランピア劇場ライブ盤、各配信サイトで配信中。
3月11日に、文庫「父ちゃんの料理教室」大和書房。
3月18日に、エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」光文社。
4月に、父ちゃんの絵がラベルになった日本酒が全国発売に。
8月5日から三越日本橋本店特選画廊A全面で「辻仁成展、鏡花水月」。
10月、パリ、アートフェア出展の予定
同時期、24時間日仏仏文学イベント。決まり次第お知らせします。
11月、リヨンでの個展、決定。それにあわせてリヨンツアーをしげちゃんが企画中、3月中旬に発表予定。
同月、パリでのライブ、予定・・・。
この頃、小説「泡」刊行予定。
他、予定多数・・・。あくまでも、予定ですが・・・。


