ノルマンディ、ツジ村便り
辻村相談窓口、「時間の使い方」 Posted on 2026/03/02 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
最近、ちょっと忙しくなりました。校長になったことは大きいですが、生徒さんが順調に集まっているので、ホッとしています。校長の責任もあるので、けっこう、ここ、気を使いました。なんとか、定員オーバーになりそうで、帝京大学さんにも、喜んでもらえそう、あはは。
ということで、さっそく、辻村相談窓口を今日も開店いたしましょうかね。ちょうど、いい質問がデザインストーリーズのインスタに届いておりました。
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匿名希望さん
「辻さんは毎日とてもお忙しそうなのに、台所でしっかり料理もされています。一体、一日の時間をどう使っていらっしゃるのか不思議でなりません。私は今、小学生を1人育てていて、仕事が忙しくなってくると料理に時間をとられるのが苦痛に思えてしまいます。辻さんのように、仕事や創作に打ち込みながら、料理も楽しめたらと思うのですが、なかなかうまくいきません…。こんな私に、心が楽になるアドバイスをいただけませんか? 以上です。
これからの更新も楽しみにしています^^」

おこたえしまーす。
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「はい、そうですよね、ぼく自身、よく頑張っているな、と思ったりもしますよ、笑。最近は校長先生になったので、学校の運営とかも考えないとならないし、8月に大規模個展が迫っていますし、小説の出版準備頑張っているし、コンサートもやる予定なので、確かに、そうですよね、なのに毎日料理をやっている、のが我ながらすごいと思います。えへへ。
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ここで、ポイントですが、時間の使い方だと思います。まず、大変だ、とパニックになったり、子供のせいだとか、思ってはいけません。むしろ、感謝をしながら、子育てやペットと向き合ってみると、時間が見えてきます。それから、「時間がない時間がない」という人にならないことがまず大事です。いいですか、時間は「作るもの」と決めつけてください。時間って、全部、同じだと思っちゃいけないんです。時間を手なずけた者が、時間に勝つことが出来ます。当然ですが・・・。じゃあ、どうやって手なずけるのか、といいますと、「時間はある、無限にある」と考えることが大事。そして、「時間に支配されたら人生は半分負けになる」と思うこと。ぼくは腕時計をしません。それは支配されないための抵抗の証なんです。時間なんか、携帯でわかりますからね。ちなみに、ぼくはスケジュール帖を持ち歩きません。大事なことは、一年分くらいなら頭に入れちゃいます。笑。その分、過去はすぐに忘れ去るようにしています。頭の容量があるので・・・。くよくよすると、時間消費量が増えるので、過去は振り返りません。済んだことでうじうじしていると、時間がもったいない。そこは結構大事なことですよ。
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で、ご飯ですが、ランチを食べている時に、翌日の昼と夜ごはんの計画を立てます。こうすると、慌てないでいいです。え? じゃあ、今日の夜のはどうするのかって? 昨日のランチの時間にもう決めているので、すでに準備は終わっているはずです。今、食べながら、明日のランチとディナーのことを考える。これが父ちゃん流です。けっこう、楽しいです。毎日が勝負飯ですから、負けないように、美味しい人生を追求しているんです。エッグマフィンを昼間に食べながら、明日の昼は「かき揚げうどん」にしよう。夜は「びっくりドンキー風ハンバーグにしよう」みたいな、感じです。もちろん、気分で変更は可能で、胃袋と相談をしながら、マイナーチェンジあり、和食にしたりもします。でもあらかじめ、準備をしている。それがまた、楽しい。仕事も一緒です。校長をやりながら、別の創作プロジェクトをいくつか、同時に考えています。最初から出来ていたわけじゃないんです、あのですね、「辻仁成は一夜でならず」なんですよ。あはは。長い年月、このスタイルを続けてきたからこそ、現在の、時間を制圧した男になることが出来ました。だから、昔のぼくは「時間は作るもの。時間に支配されない人生を生きるんだ」が口癖でした。あはは。御覧ください。可能なんですよ。でも、小学生のお子さん、可愛いですよね。どうか、その素晴らしい瞬間を心に刻んで大切に生きて下さいね。今が一番大切な時間ですから・・・。えいえいおー」

はい、ご清聴ありがとうございました。父ちゃん校長のアートカレッジ、いよいよ船出しまして、好調です。校長も好調、ふふふ。HPが更新になりました。ぜひ、眺めてみてください。現在は一期生を募集しております。
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