ノルマンディ、ツジ村便り
辻村相談窓口、「たすけて」 Posted on 2026/05/05
おつかれさまです。
綺麗な虹がかかったので、御覧くださいね。
なんにもない田舎ですが、かみさまがいるか、わかりませんが、天からのギフトだと思うと、楽になりますね。最後に、こっそりと、いれておきます。
さて、相談窓口、開店の時間です。
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匿名希望Oさん
「辻さん、つかれました。たすけてください」

おこたえしまーす。
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「それね、わかります。辻さん、気を使い過ぎ、とよく言われますから、それで、何で疲れるのかな、と考えてみたことがあるんですよ、自分、ものすごく気を使って生きているんだってことに気づいたんです。この前もここで書きましたね、あなたも、気を使い過ぎているんじゃないですか。とあるパリの日本人に、『辻さんって、意外と評判いいんですよ』と言われたんです。衝撃でした。まず、意外と、という部分に悪意を感じましたし、この『評判がいい』というのは、自分が人に高感度を与えたいと努力している結果なんだろうな、と思ったからです。もう、この段階で、苦しくないですか? 思えばぼくは外面がいいんです。中面も悪くない方だと思いますが、・・・。つまり、めっちゃ気を使って生きているんです。よく思われたいというより、悪く言われたくない、そういうの面倒くさい、というのが、自分を優等生みたいにさせている根本だと思っています。その結果、こういうことを言われて、くたくたになっちゃう人間の一人なんですよ。だから、この前ね、『もうやめよう、いい人でいるのは』と心に誓ったんですけれど、同じ日に、トランプ大統領がSNSで同じこと言ってまして、またまた衝撃を受けちゃったわけです。いい人だと思われている、と思っているんだ、この人・・・。じゃあ、俺はどうなる? ぼくがノルマンディにひっこんで、いわば、世間から逃避しているのは、これ以上、辛くなりたくないからなんですよね。気を使って・・・。だから、一人でいる時、悪態をついています。ふざけんな、とか、バカ野郎、とか、独り言を飛ばして・・・、ふと振り返ると、三四郎と目が合ってしまって、気まづくなったりしているんです。5月4日のツイートですが、
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父ちゃんからのお願い。
自分が壊れてまでして人に優しくするの無し。嫌われたくないからといって、みんなに優しくすると必ず辛くなる。優しい人と思われなくても生きていける。今がきついなら、やめてよし。無理して嫌われなくてもいいが無理して好かれなくてもよい。とにかくまわりは気にせず生きなさい。
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これね、1年前のツイートをリライトして、再投稿したのね、ってのは、自分のツイートを振り返っていたら見つけて・・・。いいこと言うじゃん、辻ちゃん。気づけば、自分に慰められていたってわけでして、笑。ツイートする瞬間、これで苦しんでいる人を宥めてこい、と『ポストする』ボタンを押してるんですよ、爽快でしょ? つまり、あのツイートは自分に向けて言ってるわけです。毎日、生きるのが辛いですよ。それで、もういいじゃん、誰にも気を使うなよ、と言い聞かせています。苦しくなる理由は、つまり、人にいい人だと思われたいから、なんでしょうね。悪党にはなれないので、だから、人里離れた日本語の通じない世界で犬と生きているんですよ。どうだ、おそれいったか。でも、人にあわない世界で生きていても、それでも、全く世界を遮断して生きることは出来ません。なぜなら、この世界の中で生きているからです。ただ、無理して好かれなくてもいいんだよ、そのままの自分でそのまま老いていけばいいじゃんか。絵を描いて、小説を紡いで、仙人のように、悟っていいけばいいじゃんか、と思って毎日、空ばかり見上げて生きています。それでも、『辻さんって、意外と評判いい』とか不意に言われちゃうわけで、せせら笑うしかないですね。かかわらない方がいい。自分の評判とか、最悪です。もしも聞こえてきたら、今日のぼくのこの人生相談を思い出してください。『とにかくまわりは気にせず生きなさい』は、自分を含めて、みなさんに言っている言葉でもあるんですよ。一生なんてものに、振り回されてくたくたになっても、いつか死ぬんであれば、美しい空を眺めて生きていけばいいじゃない。死にたいと思ってもいいけれど、死ななくてもいいじゃないか。毎日を丁寧に生きて、汚いものをはらいのけて、眠ればいい。誰もあなたを褒めないなら、父ちゃんが褒めたる。まず、あなたは、あなたのままでよし」

近況のようなもの。
新しい絵を描いています。それと、これから、サバを焼きます。
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8月5日から11日まで、東京で、個展。





