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パリ最新情報「フランス人が喜ぶ日本のお惣菜とは?意外な食べ物も登場!」 Posted on 2022/04/17 Design Stories  

初夏の季節となったパリでは、絶好のお出かけ日和が続いている。
現在はイースター休暇の真っ最中ということで、セーヌ川のほとりや公園はピクニックを楽しむ人たちでいっぱいだ。
来月5月は連休も多く、友人を自宅に招いてバーベキューを計画したりと、レジャーの季節が本格的に到来した。

レジャーと言えばお弁当、お弁当と言えば日本。
パリでも「BENTO」として市民権を得たお弁当だが、フランス人が喜ぶ日本の代表的なおかずとは何だろう?
ラーメン、お寿司といったスター級の料理ではないものの、縁の下の力持ち的な存在であり、毎日の一品に欠かせないお惣菜。
「やっぱり」というものから「意外!」なものまで、フランス人が好む味をいくつかご紹介したい。

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パリ最新情報「フランス人が喜ぶ日本のお惣菜とは?意外な食べ物も登場!」

唐揚げは、餃子と並び、おそらく海外で最も人気のある日本のおかずである。
フランス人とは言っても、日本のことをよく知る人、全く知らない人、東アジアの国々とごっちゃになっている人と色々だ。
しかし、日本の唐揚げについては満場一致で「何これ、美味しい!」となる。
他国にも唐揚げは存在するが、やはり日本の醤油・ニンニクの味付けが美味しいとのこと。
またこちらでは片栗粉が珍しいため、竜田揚げのカリっとした食感が特に人気である。



パリ最新情報「フランス人が喜ぶ日本のお惣菜とは?意外な食べ物も登場!」

まず、「コロッケ」という名前が可愛いという。
じゃがいもを嫌うフランス人はなかなか存在しないため、こちらも唐揚げに次ぐ人気。
日本のコンビニの「ホットスナックコーナー」で食べたコロッケが忘れられないというフランス人もいるほどだ。
パリではまだ知名度は低いものの、一度経験したら最後、定期的に食べたくなるという。
手作りで振る舞えば、子供から大人まで大変喜ばれる。
元はクロケットというフランス料理から派生したものだが、日本独自のレシピは全く別物であり、「ソースなしでもいけるほど美味しい」とのこと。



パリ最新情報「フランス人が喜ぶ日本のお惣菜とは?意外な食べ物も登場!」

ポテトサラダもまた、フランス人が好むおかずである。
潰したポテトにマヨネーズ、胡椒、ハムと、フランス人にも馴染みやすい味で、すんなりと受け入れられる。
夏のメニューとして良い、との意見もあった。
バーベキューのサイドメニューとして、グリルチキンやソーセージの隣にぴったりなのではないかと提案するフランス人が多い。

パリ最新情報「フランス人が喜ぶ日本のお惣菜とは?意外な食べ物も登場!」

意外なところでは、茄子味噌が挙げられる。
ラタトゥイユや、茄子グラタンなど、フランス家庭でも登場する機会の多い茄子料理。
日本独自の甘辛い味と、とろっとした茄子の食感が彼らにとっては青天の霹靂らしく、淡白でワンパターンになりがちな茄子料理のアレンジに良い、とのことだ。
茄子の揚げびたしも同様、とろけるような食感と出汁の味が素晴らしいと述べており、ちょこんと乗った生姜のすりおろしもバランスとして完璧なのだそうだ。

パリ最新情報「フランス人が喜ぶ日本のお惣菜とは?意外な食べ物も登場!」

※味の染みた大根の煮物も実は評判が良い。



逆に、フランス人が苦手な日本の食べ物は何かというと、ダントツで納豆だ。
ネバネバ系には慣れないようで、めかぶやもずくもちょっと苦手だという。
そして、肉の脂身を食べないフランス人は「豚の角煮の脂身の部分」も残してしまう。
梅干しは「食べた時のキンとなる感じにびっくりする」、すじこやタラコは「未知の食べ物」ということで、フランスに存在しない食感が苦手のようだ。

唐揚げから茄子味噌まで、日本でお馴染みのおかずはフランス人にも受けが良い。
コロッケなどはフランスの味からもそう遠くないので理解できるが、日本の茄子料理がこれほど喜ばれるのには驚いた。
高いポテンシャルを秘めている日本のおかず、フランス人好みの味がまだまだありそうだ。(せ)

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