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パリ最新情報「パリで相次ぐ爆破予告。政府はテロ警戒水準を最高レベルへ引き上げ」 Posted on 2023/10/15 Design Stories  

 
10月14日(土)、パリのルーブル美術館は爆破予告を受け、安全上の理由から緊急閉館することになった。
閉鎖の発表は14日正午過ぎ、ルーブル美術館の公式X(旧ツイッター)上にて行われた。
ルーブル美術館の広報部によれば、「美術館と来館者への危険を警告する文書」が美術館側に送られたという。
14日午後には警察による現場検証が行われ、最寄り駅のミュゼ・ドゥ・ルーブル・パレ・ロワイヤル駅も完全に閉鎖された。

そして同日、ルーブル美術館に続き、ヴェルサイユ宮殿でも爆破予告があった。
これを受けたヴェルサイユ宮殿は来館者およびスタッフを避難させた上で、緊急閉鎖を発表した。
しかしそれだけではない。
この日の午後にはパリの大型駅、リヨン駅(Gare de Lyon)でも不審物が発見された。
これにより午後4時頃には駅構内から人々が退避する事態となった。
 

パリ最新情報「パリで相次ぐ爆破予告。政府はテロ警戒水準を最高レベルへ引き上げ」



 
前日の13日(金)には、フランス北部の町アラス(Arras)で学校に刃物を持った男が侵入し、教師1人が死亡、3人が重傷を負うという事件があった。
容疑者は20歳の若者でこの学校の元生徒だったという。
事件当時はアラビア語を話していたといい、過激派との関わりがあるとして治安当局からもマークされていた人物だった。

これを受け、ボルヌ仏首相はマクロン大統領との協議後、国内のテロ警戒水準を最高レベルの「urgence attentat」に引き上げる緊急措置を13日中に発表した。
この措置はこれまでの対テロ対策でも行われたもので、治安部隊の増員や、公衆への警告が含まれる。
なお仏政府は10月16日(月)までの間、約7000人の警備隊を(追って通知があるまで)フランス全土に配置すると発表している。
 

パリ最新情報「パリで相次ぐ爆破予告。政府はテロ警戒水準を最高レベルへ引き上げ」

※14日、パリ地下鉄構内の様子。



 
ヨーロッパ最大級のユダヤ教徒コミュニティ、およびイスラム教徒コミュニティのあるフランスでは、イスラエルとハマスの戦闘が始まって以来、国内での緊張が高まっている。
フランスのダルマナン内相も先日、アラスの襲撃事件について「(ガザ情勢と)おそらく関連がある」との見方を示した。
現在では一部地域での治安悪化が懸念されているほか、テロへの警戒がフランス全土に呼びかけられている。(内)
 

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