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パリ最新情報「フランス、青果のプラスチック包装を来年から順次禁止に」 Posted on 2021/10/14 Design Stories  

フランスは11日、野菜や果物のプラスチック包装を来年1月1日から段階的に禁止すると発表した。

今年初めからは飲食店や自動販売機を中心に、一部の使い捨てのプラスチック製品が販売禁止となったが、これに加えて新たに青果のプラスチック包装が禁止となった。

来年1月からプラスチック包装なしでの販売が義務付けられた野菜は、長ネギ、ナス、ピーマン、キュウリ、ジャガイモ、人参、トマト(プチトマト除く)、玉ねぎ、カブ、キャベツ、カリフラワー、大根などの根菜類。

そして果物はリンゴ、梨、オレンジ、みかん、キウイフルーツ、レモン、グレープフルーツ、プルーン、メロン、パイナップル、マンゴー、パッションフルーツ、柿など約30品目におよぶ。

ただし「包装しないと傷みやすい」とされる品目に関しては例外とみなされ、マッシュルーム、ほうれん草、イチゴ、ブルーベリー、カットフルーツなどは先送りとなった。
しかしこれらの種類も将来的には法令が適用され、2026年6月末までに段階的に全廃となる。この義務を順守しなかった場合は、1日あたり1,500ユーロの厳しい罰金が科せられる可能性があるという。

パリ最新情報「フランス、青果のプラスチック包装を来年から順次禁止に」



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フランスではすでに多くの野菜や果物が、計り売り(バラ売り)となっているため、消費者にとっても生産側にとってもこれが劇的な変化、というわけではない。

しかし仏環境省によると、現在、果物・野菜の37%がプラスチックの包装で販売されているとのこと。今回の発令によって、来年からは毎年10億枚もの「不要不急な」プラスチックが削減されることとなる。

この法令については「大歓迎」とするフランス人が多い一方、青果の傷み度も早くなる可能性があるので、同時に食品ロスへの関心も高まるのではないかと予測する。

フランスは、2040年までに使い捨てプラスチックをゼロにすることを公言している。
日常生活で使用するさまざまな使い捨てプラスチックの使用を段階的に禁止することを計画しているのだが、見渡してみると、私たちはプラスチックにかなり依存している。

パリ最新情報「フランス、青果のプラスチック包装を来年から順次禁止に」



食品トレイやストローといったプラスチックは必要ないが、シャンプーや化粧品、歯みがき粉はどうだろうか?
あと19年でプラスチックをゼロにするためには、いくつかの「便利」を辞める必要性がある。便利を突き詰めると、そこには「持続不可能」があるからだ。

プラスチックが大量生産化されたのが第二次世界大戦後。
しかし私たちは、プラスチックのなかった時代に戻ることはできない。
現在、世界ではこうしたプラスチック汚染問題を解決すべく、最新のテクノロジーをもって代替素材の開発が進められている。

また、消費者の私たちも解決策の発見を待つだけでなく、日常生活でリサイクルを意識する必要がある。

プラスチック消費でもっとも大きい割合を占める、食品の包装(世界で約1.5億トン)。
リサイクルルートに乗らず、埋められるプラスチックは土壌や海洋の汚染を引き起こし、燃やせば大気汚染や温暖化に影響を与えてしまう。

世界でプラスチック新時代への挑戦が始まった今、「まだ遅くない」と信じて行動することだけが、明るい未来を見るための唯一の方法ではないだろうか。(内)

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