欧州最新情報

パリ最新情報「3月20日はマカロンの日!マカロンを愛でることで誰かを救える日」 Posted on 2023/03/19 Design Stories  

 
3月20日はパリのスイーツ代表、マカロンの日となっている。
これは2006年から始まっており、フランスでは巨匠ピエール・エルメ氏の呼びかけによって毎年3月20日と設定された。
当初は自身のブティックだけでささやかに始まったというが、実は商業的な意味は薄く「マカロンがもたらす喜びを、博愛に結びつける日があったらどうだろう?」と、エルメ氏は考えたそうだ。

例えば2019年は、学校に通えないマダガスカルの子どもたちのために、マカロンの売り上げが寄付された。(バニラの原産地のほとんどがマダガスカルであるため。)
そして21年にはがんに苦しむ子どもたちのために、22年にはウクライナ戦争における犠牲者への支援という形で、赤十字社に売り上げの一部が寄付されることになった。
 



パリ最新情報「3月20日はマカロンの日!マカロンを愛でることで誰かを救える日」

 
マカロンの日はこうしてエルメ氏が発起人となったわけだが、現在ではルレ・デセール(フランスの高級洋菓子協会)も協賛する、大々的なチャリティイベントに成長している。
参加パティスリーも有名店が多く、ジャン・ポール・エヴァンやルノートルといったパリを代表するブランドが名を連ねている。

今ではマカロン=パリというイメージがすっかり定着した。
しかし実のところ、マカロンはフランス生まれではないという。
諸説あるが、マカロンはその昔、中東シリアで生まれたアーモンドのお菓子を起源とする説がいちばん有力だ。
後にイタリアに伝わり、フランスにやって来たのは16世紀のことだった。
またマカロンは西ヨーロッパ大陸で広く普及したため、各地域でさまざまなバージョンが誕生したというのも事実である。
 

地球カレッジ



 
フランスにもマカロンの種類にはさまざまなバリエーションがあって、バスク地方のマカロン(マカロン・バスク、クリームの入っていない素朴な焼き菓子。フランスマカロンの元祖)や、アミアンのマカロン(クリームが入っておらず、卵とハチミツが加えられたマカロン)、ナンシーのマカロン(丸く平べったく、ビスケットのようなマカロン)などが存在している。
日本でも人気のマカロンはいわゆる「マカロン・パリジャン」となり、老舗ラデュレによってガナッシュ・クリームを挟んだものが広まった。
 



パリ最新情報「3月20日はマカロンの日!マカロンを愛でることで誰かを救える日」

 
そしてピエール・エルメ氏は2000年代以降、フランス菓子の定番であったこのマカロンに新しい風を吹き込んだ。
彼はあえてフレーバーを組み合わせ、同じマカロンに2つのフィリングを入れ、ユニークな食感を加えることを発案した。
フランボワーズ、ローズ、ライチの風味が入った「イスパハン」などは見た目も麗しい、マカロンの進化系スイーツである。
またエルメ氏にとってのマカロンは、「無尽蔵のインスピレーションと創造性の源である」のだという。
 



パリ最新情報「3月20日はマカロンの日!マカロンを愛でることで誰かを救える日」

 
ルックスも可愛らしく美味しく、ずっと愛ででいたくなるようなマカロン。
このマカロンの日に実物を購入すると、世界のどこかで苦しむ人を救うことにもなる。
なお今年2023年は、参加するパティスリーの売り上げ(マカロンのみ)の10%が、プリンセス・マルゴ協会(l’association Princesse Margot、小児がんを支援する協会)に寄付されることになっている。(る)
 

自分流×帝京大学