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速報・パリ最新情報「マルセイユで変異株クラスターか? 世界の新たな終わりの始まり」 Posted on 2021/01/10 Design Stories  

このニュースがもしかすると、再びフランスをさらに恐ろしい感染症第2部へと導く新たな序章になるのかもしれない、という不安を覚える。
昨夜、マルセイユで英国由来の変異株の感染者が見つかった。
感染が確認されたのは「イギリス在住で年末に帰国していた人」ということがわかっている。その人物は昨年末、家族と共に英国からフランスに戻ってきていた。
ところが1月8日に、マルセイユの病院で変異株の陽性者であったことが判明した。
彼とその家族は年末年始に、他の親族らと接触しており、続いて、23人がコロナの陽性であることがわかった。
(現在、この23人については変異株かどうかの分析が行われている最中であり、続報が入り次第、加筆訂正を行います)
フランスのメディアはどこも「変異株のクラスターか?」と大きな報道をしている。

追記、1月11日、日本時間0時43分。
23人のうち、7人がやはり変異株陽性者であることが判明した。

速報・パリ最新情報「マルセイユで変異株クラスターか? 世界の新たな終わりの始まり」



今のところ、変異株が確認されたのはイギリスから帰国していた家族の中の一人のみだが、彼を含める24人が陽性であることからすると、クラスターが発生した可能性は大きい。
しかも、その変異株陽性者であった人物は、他の陽性者23人以外に、22人との濃厚接触を持っており、現在合計46人(一部は隔離、残りも経過観察と分析の対象)が調査を受けている。



フランスでは、英国での変異株流行を受け、クリスマス前から空港や国境でPCRテストを強化し、防疫網を構築していたが、それをすり抜けて感染者がフランス国内に侵入したことになる。
そして、この23人が変異株の陽性者でありクラスターであったならば、通常の新型コロナウイルスよりも感染力が70%増しの変異株ウイルスが、今現在マルセイユ周辺で、どのような速度で拡大しているのか、ということが大きな気がかりとなる。
この家族がいる地域をロックダウンすることで感染をストップできないか、という議論も起きてはいるが、しかし、時間が経ちすぎており、時すでに遅し、と否定的意見を述べる専門家の方が多い。
英国に隣接するフランス、ここには、あまりに多くのイギリス人が、或いは英国とかかわりを持つフランス人が暮らしている。
日本が、これ以上の感染拡大を抑え込むためには、この変異株の動きを見極める必要が重要だ。変異株ウイルスを国内に入れないために、日本政府はこれまでにない迅速な対策を講じる必要がある。(中)
※新しい情報が入り次第、随時内容を変更いたします。



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