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パリ最新情報「2024年パリオリンピック・パラリンピック、メダルデザインが決定!」 Posted on 2024/02/10 Design Stories  

 
2月8日、パリ五輪委員会は、オリンピック・パラリンピックで選手たちに授与されるメダルのデザインを発表した。
デザインはフランスのジュエリーブランド「ショーメ(Chaumet)」が担当した。
またメダルの一部分にはエッフェル塔の鉄が再利用されるなど、非常にフランスらしい内容となった。
 

パリ最新情報「2024年パリオリンピック・パラリンピック、メダルデザインが決定!」

※オリンピックメダル(表)
https://www.instagram.com/p/C3GAyjnMRRe/?igsh=M3J5aTBqbmp6bXM1&img_index=2
Paris2024公式インスタグラムより

パリ最新情報「2024年パリオリンピック・パラリンピック、メダルデザインが決定!」

<写真b>
※オリンピックメダル(裏)
https://www.instagram.com/p/C3GAyjnMRRe/?igsh=M3J5aTBqbmp6bXM1&img_index=2
Paris2024公式インスタグラムより



 
メダル表にあしらわれた六角形は、フランスの国(本土)のかたちを表している。
この部分は鉄でできていて、エッフェル塔で実際に使われた鉄材を使用しているということだ。

エッフェル塔は1889年の万国博覧会のために建てられた、パリを象徴するモニュメントだ。
1986年には大規模な改修工事が行われており、鉄の一部がエレベーター設置のために取り外された。
その後は遺産保存プログラムの一環として、パリ市が保管していた。
これらの鉄片からメダルを作るというアイデアは、2024年のオリンピックがパリに決定した直後に生まれたという。
今回のメダルは合計で5084個も用意されたが、エッフェル塔のかけらはそのすべてに入っている。
よって、選手たちはフランスの遺産の一部を各国に持ち帰ることができる。
 

パリ最新情報「2024年パリオリンピック・パラリンピック、メダルデザインが決定!」

※エッフェル塔の鉄片は通常、商業的に販売されることはないため、今回は例外的で希少価値の高いものになる。



 
デザインを担当したジュエリーブランド「ショーメ(Chaumet)」は、メダルを宝石のように扱い、中央部分に光が集まるよう設計したという。
これは「光の都パリ」を表しているほか、アスリートの努力・栄光にふさわしい「輝き」を表現しているということだ。
なお、メダルの裏にはギリシャ神話の女神ニケと、パルテノン神殿、エッフェル塔がデザインされている。
 



パリ最新情報「2024年パリオリンピック・パラリンピック、メダルデザインが決定!」

※パラリンピックのメダル(裏)は、エッフェル塔を下から見たデザイン。点字で「Paris 2024」と書かれている。表のデザインはオリンピックメダルと共通。
https://www.instagram.com/p/C3GKwxuM-Tb/?img_index=1
Paris2024公式インスタグラムより

 
今回のメダルは、金メダルが重さ529グラム、銅メダルが455グラムで直径は8,5cmになる。
(うちエッフェル塔の鉄材は18グラム)
メダルに使用された金属はすべてがリサイクルのもので、もし大会後に残っても、再びリサイクルに出される予定だという。(大)
 

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