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パリ最新情報「小澤征爾さんの訃報、フランスでも速報、『カリスマ的巨匠』と評価」 Posted on 2024/02/11 Design Stories  

 
世界的な指揮者、小澤征爾さんの訃報がフランスでも大きく報道された。
速報は2月9日の正午頃に入った。
フランスメディアは小澤さんの輝かしい経歴を紹介した上で、「カリスマ的巨匠」「クラシック音楽の魔術師」などと評し、その功績を称えた。

1959年、23歳の時に1台のスクーターとギターと共に貨物船でフランスに渡ったという小澤さん。
その後パリに滞在し、腕試しにと参加したブザンソン国際コンクールで第1位を獲得したことは、「規格外の才能」として当時のフランスでも話題になった。
1966年にフランス国立管弦楽団で初めて指揮を取った後は、フランス国内外の音楽家たちからも高く評価された。
なお小澤さんと親交があったフランスの作曲家、故オリヴィエ・メシアン氏は生前、「(小澤さんは)驚異的な記憶力と穏やかな物腰で、愛された人だった」と述べている。
 

※France Musique 公式Xより



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このように、小澤征爾さんの才能に魅了された人はここフランスにも多かった。
今回の訃報を受けて、仏紙ル・モンドは「ボストン交響楽団を30年にわたり指揮したカリスマ的巨匠は、これまでにないスタイルを確立し、世界中で活躍した」と評している。
またリベラシオン紙は「オーケストラの魔術師がタクトを下ろす」と見出しをつけ、小澤さんの功績を詳しく伝える記事を電子版で掲載した。
中でもウエスト・フランス紙は、「日本人指揮者、小澤征爾の輝かしいキャリアは、東洋と西洋の音楽的マリア―ジュを象徴している」と記事の中で述べており、 小澤さんを「クラシック音楽界における最後の生ける伝説(Une légende vivante)だった」と紹介した。
 

パリ最新情報「小澤征爾さんの訃報、フランスでも速報、『カリスマ的巨匠』と評価」



 
かつて、クラシック音楽界における指揮者は欧米出身者が絶対だった。そんな世界に挑み続け、偏見を克服し、さらに次世代のためにと道を切り開いた小澤征爾さんの功績は、あまりにも大きい。
小澤さんがこうした経歴のほかに優れた指導者だったということは、フランスのラジオ局フランス・アンフォも伝えている。
小澤さんはまた、フランスで最も権威ある国家勲章であるレジオン・ドヌール勲章を1998年に受章している。
そのため小澤さんの知名度と人気は、フランス国内でも非常に高かった。
世界的な指揮者の訃報は今回、その素晴らしいキャリアと共に大きく報道された。
「傑出した個性」「カリスマ」と多くの記事が伝える中、ボストン交響楽団での歴史的な活躍を特集したフランスメディアもあった。(こ)
 

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