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パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」 Posted on 2023/05/08 Design Stories  

 
いよいよ本格的な春を迎えたパリ。
気温20度を越す日もあり、初夏の足音さえ聴こえるようになった。
最近ではパリジェンヌの足元も明るく軽やかなものに変わっていて、春のおしゃれを楽しむ姿がちらほらと。
ブーツが目立った冬からガラリと変化し、白のスニーカーやバレエシューズといったリラックスムード漂う靴が、現在の主役となっている。
 

パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」

 
フランスでは長いことスニーカーブームが続いているが、合わせやすい白のスニーカーは今年春の「マストアイテム」なのだとか。
確かに、パリを散歩すると女性たちが真っ白なスニーカーを履いて歩いている姿をよく見かける。
仏ヴォーグも先日、「スニーカーは今や毎日のワードローブの定番となっています。夏には爽やかで万能な、ホワイトモデルがおすすめ!」と紹介していた。
 



パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」

 
ということでパリの靴売り場では、白スニーカーのラインナップがすごいことに。
メンズもレディースもキッズコーナーでも、白スニーカーが所狭しと並べられていた。
ちなみに合わせたいファッションの一番はやっぱりデニム。
他、ロングワンピースのエレガント派にも白スニーカーを合わせるのがパリの定番となっている。
 

パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」

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パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」

 
2023年春夏シーズンのファッションウィークでは、バレエシューズがいたるところに登場したという。
フランスでのバレエシューズはもちろん、世代を問わず愛されているアイテムの一つだ。
ブリジット・バルドーが映画で履いたレペットの「Cendrilon(サンドリオン)」などが定番で、深めに開いた甲のデザインが“華奢な雰囲気”を与えてくれる。
ちなみに「Cendrilon」はフランス語で「シンデレラ」!
 

パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」



 
パリでは黒、赤、ゴールドのバレエシューズをよく見かける。
しかし2023年のトレンドは、シンプルなモノトーンコーデの差し色となる“パステルカラー”のバレエシューズらしい。
またスクエアトゥ、ストラップ付きもトレンドのようで、オンでもオフでも活躍する一足が人気ということだ。
 

パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」

※働くパリジェンヌの足元もバレエシューズ。



 
気温20度を越すパリを長時間歩いていると、スニーカーの足元がぽっぽと熱くなってくる。
そのためか、パリでは早くもサンダル勢が登場していた。
パリのサンダルは毎年、フラットが主流となっている。
自由な職場であればペタンコサンダルで通勤する女性たちも少なくない。
サンダルもスニーカー、バレエシューズに並びたくさんのラインナップがあったのだが、今年は特に、70年代風のサボが復活の兆しを見せているらしい。
 

パリ最新情報「パリジェンヌ、春の足元は優しい色使いとライトな履き心地で」

 
サボサンダルはスウェーデン発祥の木靴で、少しヴィンテージ感があるのが特徴だ。
パリでは空前の古着ブームが起こっているので、サボはそういったヴィンテージ・アイテムにも合わせやすい。

パリジェンヌの抜け感ある雰囲気は、この気負わない足元にも秘訣があるのかも…と思った5月だった。
気分的にも体力的にも楽チンというのは間違いないが、優しい色使いとライトな履き心地が今年春のテーマになっているようだ。(や)
 

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