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速報・パリ最新情報「レストラン、カフェなど、フランスは衛生パスポートが不可欠に!」 Posted on 2021/07/13 Design Stories  

本日(7月12日)20時から国民に向けて、マクロン大統領のテレビ演説が行われた。大統領は、現在世界で再び猛威を奮っているデルタ株に対してもワクチン接種が95%重症化を防ぐとし、接種こそがコロナ禍からの脱出唯一の手段である、と、強く国民に訴えた。「Un été de mobilisation(動員の夏)」と名付け、夏の間のワクチン接種を促した。

今回、新たに、ワクチン接種が全ての医療、介護関係者に義務化された。その中には、消防士、老人ホームの職員や自宅訪問の看護師や介護士も含まれる。(リスクを伴う人々に関わるすべての職業)ワクチン接種の期限を9月15日までとし、それ以降はコントロールが行われ、違反者は仕事をすることはできず、給料も支払われない。

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衛生パスポート(抗原検査かPCR検査の陰性証明もしくは、ワクチン接種証明)の有効化拡大に関しては、7月21日から、現在ワクチン接種の対象である12歳以上すべての国民に対して、50人以上が集まる場所(イベント、映画館、遊園地、美術館、テアトルなど)での衛生パスポート(コロナ陰性証明書もしくは、ワクチン接種証明)の掲示が必要となり、8月上旬からはレストラン、カフェ、大型商業施設、電車(長距離)、飛行機、長距離バス、病院施設などもその対象になる。(詳しい線引き、条件などは今後発表される)

現在、隣国でデルタ株への感染が拡大していることから、国境の検査も強化されることになった。



すべての国民に対してのワクチン接種を義務化は見送られたが、実質的に多くの職業に就く人がワクチンを接種しないと仕事ができなくなる。衛生パスポートが必要な場所で働く場合、そこで働くためにもワクチンの接種証明、もしくは、コロナ陰性証明が必要になる。それに加え、10月からはPCR、抗原検査が有料化されるという。(PCR検査はおよそ50€、抗原検査はおよそ30€となる予定)
ワクチンを打ちたくない人は、職種によっては仕事もできなくなり、自由にコーヒーを飲みにいくことさえも難しくなる。
この試みはヨーロッパではフランスが初めてとなる。(イ)
※新しい情報が入り次第、加筆します。

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