JINSEI STORIES

退屈日記「三四郎の元気な今の姿が届いた。おお、さんしーの夏だ」 Posted on 2022/07/02   

某月某日、朝、起きたら、ジュリアから写真とメッセージが届いていた。
「辻さん、きっと三四郎がいなくて、今は寂しい朝をお迎えでしょう。でも、本当にご安心ください。彼は彼でこの夏の合宿(ポンション)を楽しんでいます。すでに、二回のポンションを経験し、他の犬たちとの関係もよくなっているし、彼も堂々としています。昨日は私が運転する車で他のワンちゃんたちを迎えに行き、助手席で、サンシーはさっそく、スタッフ気取りでがんばっていました。大きな犬たちとも上手に向き合えていて、成長が見られます。今日はヴァンセンヌの森をずっと大型犬らと一緒に歩きました。これだけ、身体が違うのに、果敢に歩き、時に引率するような場面もあり、夏の終わり、辻さんと再会する頃にはぎゅっと筋肉が引き締まった逞しいマッチョの三四郎になっていることでしょう。とりあえず、ご報告でした。夜は一緒に寝ています。ジュリア」

退屈日記「三四郎の元気な今の姿が届いた。おお、さんしーの夏だ」



なんとなく、ほっとした父ちゃんであった。
いつまでもロスってるわけにはいかない。ぼくは日本行きの準備をしないとならない。
息子からのSMSが入っていた。
フォンテンブローのお城の前で学友たちとの記念写真が届いた。
「来てよかった。そんなに仲良くない友だちもいたけれど、最後にクラスメイトたちと高校生活のしめくくりが出来た。みんな、それぞれ違う道へと進むのだけど、なんか、感慨深かった。パリに帰ったら、アパートを探すので、相談する。パリ市内は家賃が結構高い。補欠の大学は今、100位くらいで、残り10日だから、ギリギリという感じ。ダメかもしれないから合格したパリの大学の周辺でまずは部屋を探しています。いくらくらいの物件を探したらいいかな? 安くても600ユーロ」
「じゃあ、戻ったら、相談をしよう」
「オケ。あ、料理を教えて」
「オケ」

退屈日記「三四郎の元気な今の姿が届いた。おお、さんしーの夏だ」

※ あまりにサンシーロスなので、スタッフさんが心配をして、届けてくれた、三四郎のかわり・・・・。日本では、これを抱きしめて寝ることにします。



なんとなく、急にいろいろなことが動きだした、慌ただしい父ちゃんの周辺。父ちゃんの心もざわついているけれど、三四郎も息子も次へ向けて頑張っているので、ここは父ちゃんも頭と心を切り替えて、日本に向かわないとならない。
そろそろ、パッキングを開始する。パリに残る息子のために、買い物や掃除などをしないとならないし、やることがてんこ盛りなので、いつまでサンシーロスというわけにもいかない。前を向いて、今日もがんばっていこう。
毎朝、父ちゃんがツイートしている「今日を精一杯生きたろう」は、自分にこそ向けて呟いている言葉なのだ。くよくよして過去を引きずってもしょうがない。後悔や過去に振り回されて新鮮な今日を台無しにするのはおろかなことだ。気合を入れて、乗り切っていかなければ。
だから、今日を精一杯生きる、のである。

つづく。

今日も読んでくださり、ありがとう。
父ちゃんの一日が始まりました。一日一日を新しい気持ちで、リセットして丁寧に生きていきたいと思います。ジュリアちゃんから届いた森の中の三四郎の写真、ぐっと来ました。よし、頑張ろう。えいえいおー。
さて、お知らせです。
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