某月某日、昨夜は老女と少女の幽霊が出たのだけど、そのせいで、あまり熟睡できなかった。歌入れがあるのに、不眠気味である。辛い。
無視できるほどの霊力がない未熟なぼくは、その気配がうるさくて、眠れなくなり、１時半と３時半と５時半にトイレに立った。←単なる夜尿症？
寝ようとすると霊魂さんたちがやって来るので、そういう時は寝室から脱出している。
トイレに行き、キッチンで水を飲んで、廊下で携帯でも覗いて、（映画関係者さん、タイタンさん、ダンチューの植野編集長などから仕事のＬｉｎｅが入っていて、返事を戻したりして時間をつぶした）時間をつぶすのだ。
まさか、ぼくが霊魂に睡眠を邪魔されているとはだれも思わないのだろうなぁ。これはわかる人にしかわからない実に、厄介な問題でもある。
で、三四郎は寝室の入り口の彼のベッドで寝ている。犬なのに、三四郎はどうもぼくよりは鈍感なようだ。霊魂が見えないみたいね・・・あはは。
しかし、トイレに行く度に彼のベッドを跨がないとならないので、これも厄介なのだ。
一応、お風呂場が広いのでその一角に食事場などを拵えてあげてはいるが、どうも、そこは気に入らないようで、食べたら、ぷいと離れてしまう。日当たりが悪いからかもしれない。
そこで、父ちゃんは一考し、事務所の窓の下に絨毯を敷いて、そこに三四郎グッズを集め、三四郎リゾート、を作ってやったのだった。どうじゃ！！！
まずは、ご覧頂きたい、どうですか、素晴らしい日光浴場なのであーる。

「三四郎、おいで、こんなに素敵な場所を父ちゃん作ってやったぞ」
三四郎、なんとなくやってきて、ふんふん、と様子を見て回った。お、来た。日当たりがいいので、ちょっと、マットの上でごろん、ふんふん・・・心地よさそうである。
「どう？」
「・・・」
ミニチュアダックスフンドの枕カヴァーがスーパーで安売りしていたので、思わず、購入・・・、個人的に、気に入っている。三四郎がごろごろするイメージを心に描いて、買ったのはいいのだけど、げげげ、気に入らないの？？？　
三四郎は普通にソファが気に入っているみたいで、ソファの上でお昼寝～。窓の下の絨毯の上には座ってくれないのであーる。ぐしゅん、まじか・・・。
「なんだよ、こんなに素敵な場所を用意してやったというのに、どうして、ここで日向ぼっことかしないの。がっかりだよ」
と独り言を言ってる自分のことが、逆に心配になる、今日この頃であった。

ところで、今日、ＮＨＫ・ＢＳ「パリごはん」の秋冬編の映像データ（９月撮影分）を日本の制作会社さんに送ったのであーる。
制作会社さんもまだ、のほほんとしている感じだけど、もう、一時間番組が出来るくらいの分量が撮影済になっていて、自分でもびっくり。
こんなに頑張って撮影する意味があるのか、マジ、謎である。気管支炎で苦しみながらも、涙ぐむよね～、よく頑張ったね。
というか、あの番組、誰が観ているのだろう？　
パリで暮らしているので、ぼくの周囲にはいないし、なんでこんなに番組が続いているのか実に不思議なのだ。視聴率とかあるのかな？
自撮り番組だし、制作会社さんとか編集していればいいわけだから、そりゃあ、楽ちんだよね？　笑。あはは。気管支炎の大変な時期に、一人でせっせ、せっせと撮影してきたけど、知らぬまに、映像がたまっていたぁ。貯金のようなものか・・・。
撮影しながら、咳き込んでは中断し、実は制作会社に送ってない映像もけっこうある。痛々しい父ちゃん。けなげに一生懸命、カメラ目線で、「熱血～」とか叫んでいる、６３歳なのだ。
笑顔を作っている自分に、辟易とする。
なんで、こんなに自分一人で頑張ってるんやろ・・。責任感だけは人一倍強いから、えらいなぁ、と自分を褒めてやりたくなったのだった。褒めよう。父ちゃん、無理するな、命あっての物種だからね。頑張れ、頑張るな、いや、頑張れ、頑張るな、父ちゃん。
ま、皆さんが観てくれるなら、別にいいんだけれど・・・。←めっちゃ自暴自棄な父ちゃんである。父ちゃん、最近、性格が一段と悪くなっているので、仕事関係の皆さん、気を付けてくださいね～。浮き沈みが激しいので、今は下の方で彷徨っています。幽霊にのっとられたのか、ピュアなハートを、えへへ。
今日はＮＨＫ総合の取材があったのだけど、それも、ＺＯＯＭなのである。なんでも、自撮りとかＺＯＯＭとかで済ませられる便利な時代になったのはいい面もあるけれど、人間関係の丁寧さが失われつつあるのも事実かもね。気を付けましょう。

つづく。

さ、今日も読んでくれてありがとうございます。
歌入れはなんとか２曲、歌い終わりました。これで４曲終わったことになります。なんとか熱血で乗り切ってはいるのだけど、歌っている時は、超、幸せなんです。今の時代、音楽はお金にならないから、ただで音楽が聴ける時代になったから、アルバムを作るのは、ただ、自分のためです。純粋にそれは素晴らしいことでもあります。他のミュージシャンの人が怒ってましたね、「どうやって食べていけばいいんだ」って。マジ、本当に、そこですよ。ぼくは今回のレコーディングに相当つぎ込んでいます。でも、それは自分が納得したいからです。いいアルバムになりますよ。無料で聞ける時代だから、皆さんにはどんどんと楽しんでもらいたいです。気に入ってくれたら、いつか、暇な時にライブにでも、お越しくださいね。オランピア劇場、出来るといいなぁ・・・。朗報待て。