某月某日、チャールズに誘われて中央フランスのワイナリー巡りをする約束をした、と、前の日記に書いたが、さきほど、プロモーターのベルトランから、
「ツジー、貴様、何やってんだァ、ノルマンディで。あと３か月でライブなのに、早く、帰って来いよ～！！！」
と叱られた父ちゃんなのであったァ～。
「パリで宣伝活動やってくれよ。まだ４分の１弱しかチケット売れてないんだよ！」
「４分の１弱って、どのくらい？」
「４～５００枚程度ってところだよ。これじゃあ、ガラガラなんだよ。２０００席あるんだから、あと１５００席は売らないと。ノルマンディで犬と戯れている場合かよ。すぐに帰って、プロモーションをやりなさ～い」
ということで、叱られてしまった父ちゃんなのであった。
個人的には、無名の父ちゃんが４～５００枚も売れてるなら、勝ったも同然じゃないか、と思ったが、それでは、大赤字なのだそうだ。ひゃあああああ。
「ツジー、今がんばらないで、いつがんばるんだよ。満席にしようぜ」
まだ、そんなに売れ残っているのか、そりゃあ、やばい。あと３か月だけれど、どうやってチケットを捌けばいいのか、父ちゃんにはわからない。
とりあえず、分からないけれど、パリに戻ることになった父ちゃんなのであった。
なんでも、Ｂ全の大きなポスターが刷り上がったようである。まずは、これを貼ってもらえるところを見つけ、貼りに行かないとならない。（パリの皆様、ご希望のお店があれば、届けます！）
あと、３か月で１５００枚かァ、く～、痺れる～。
「サンシー、すまん。仕事でパリに戻らないとならないんだ」

車に荷物を積んで、大通りに出ようとしていると、背後からクラクションが鳴った。
バックミラーを覗いたら、運転しているのは、ジャンフランソワであった。
「おおお！！！」
ジャンフランソワが、やって来た。この地で最初に友人になったエアーＢ＆Ｂのオーナーさんであった。２０２０年、彼の宿にぼくは宿泊し、友だちになった。（誰とでも友だちになる体質なのであった）
その後、うちにもごはんを食べに来てくれた。
チャールズに負けないくらいの田舎の友人なのであーる。
「あのね、息子と行くよ。オランピア！」
開いたウインドー越しに、ジャンフランソワが叫んだ。
「マジ？」
ぼくはフライヤーを取り出し、ジャンフランソワに手渡した。
「息子と訊いているよ、ジャパニーズソウルマン」
「うわ、涙が出る」
「すごく好きな世界だよ」
「オランピア、ガラガラなんだよ」
「埋まるよ。まだ３か月ある。ツジー、自分を信じろ」
車がどんどんやって来たので、ぼくらは別れることになったが、心強い友だちであった。なんとなく、励まされ、その勢いでぼくはパリを目指すことになる。
持つべきものは友だちである。

※　ジャン・フランソワ～。

オートルートに乗った。まもなく、ベルトランから電話がかかって来た。
「ツジー、第２弾のミュージックビデオはどうなった？」
「撮影は終わったんだけど、はて、どうなったのかな？」
ピエールに催促をしたら、お子さんがスキー休みだから編集が進んでない、という連絡があったことを思い出した。
「今、編集中なんだ」
「出来次第、くれよ。宣伝材料が多い方がいい」
とりあえず、ベルトランをがっかりさせない程度の返答をしておいた。
その勢いでピエールに電話をかけた。
「それが、ツジー、足りない絵があって編集が行き詰っている。追撮できないかな？」
「今？　今か、それ」
「すまん。でも、あとちょっとで完成なんだよ。マリオとケンタウロスの映像がほしい」
ということで、オートルートの休憩所から、みんなに電話をかけ、急ではあるが、明日、追加の撮影をすることになったのであーる。どう思います？　
やれやれ。こんなバタバタで本当に「オランピア劇場ライブ」は成功するのだろうか？
しかーし、ここは熱血で乗り切るしかない。
ノルマンディの浜辺で愛犬と戯れている場合ではない、ということはわかった。
あと、３か月、５月２９日には、たぶん、一世一代の大勝負が待ち受けているのだ。
今、がんばらないで、いつ頑張るんだ、父ちゃん！！！！
さァ、皆さん、久しぶりに、叫んでみましょう。
合言葉は、熱血～～～！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、昨日、中央フランスの旅が決まったばかりですが、パリのオランピアプロモーターチームからは激怒の連絡が入り、大ピンチになった父ちゃん。もしかしたら、ワイナリー巡りは難しいかも、( ﾟ∀ﾟ)ｱﾊﾊ八八ﾉヽﾉヽﾉヽﾉ ＼ / ＼/ ＼　とにかく、我が人生で最大のライブを目前に頑張らなければなりません。ううう、熱血～。
さて、父ちゃんからのお知らせです。3月19日、日曜日、「父ちゃんの気まぐれ文章教室」を開催いたします。ただの文章教室ではありません。笑。熱血教室になります。文章を磨くコツ、書き方や推敲のコツを通して、生きることの深い部分を刺激する父ちゃんの文章教室、気まぐれですが、熱血な授業になります。ご興味ある皆さん、詳しくは下の地球カレッジのバナーをクリックしてみてくださいね。

そんな熱血第一の父ちゃんのパリでのライブは、５月２９日、エディット・ピアフも立ったあのオランピア劇場で開催されまーす！！！　オランピア劇場の下に「プティ・オランピア」というレストランあってね…美味しいよ。

ところで、チケットとるのが不安な皆さんは、ぜひ、ジャルパック・サイトをご利用ください。ＪＡＬパックさんが誠心誠意優しくアシスタントしてくださいます。こちらです、
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ついでに、父ちゃんのニューアルバム「ジャパニーズソウルマン」、お好きな音楽プラットホームから選ぶことが出来ますので、聞いてみてくださいね。
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