JINSEI STORIES
父ちゃんの料理教室「イタリアンファミリーを目指せ。家族総出で作るピザが、美味しい」 Posted on 2023/02/18 辻 仁成 作家 パリ
今日、ご紹介するこのピザは2020年のコロナ禍の過酷な時期に、近所に住んでいたニコラ君(当時小学生)が、ご両親の不仲(結局、離婚へ)でちょっと暗かった時期に、うちに出入りをしはじめ(逃げ込んでいた)、ならば、この子に元気を与えたいと、一緒に、作ったものであーる。
(NHKの「ボンジュール、パリごはん」でも、たしか、ニコラに出て貰って、おにぎりとか、一緒に握った? 記憶がある。健忘症気味。再放送を待ちたい・・・Lさん、お願いします)
名付けて、辻式幸せを運ぶピザ、のレシピをもう一度、ここに紹介させていただきたい。
あれから、3年超の歳月が流れ、ニコラ君はもう辻家に逃げ込むこともなくなった。
ニコラに兄貴風をふかせていた我が息子も、大学生になり巣立っていった。ニコラのお姉ちゃん、マノンちゃんは今年、受験のようだ。ひゃああ。(詳しくはどこに受験かもわからない。就職かもしれない。動き、わかり次第日記にアップします!!!)
時は流れる。着実に流れていく。
その分だけ、ぼくも年を重ねている。
うちにはもう逃げ込んでこなくなった二人だけれど、父ちゃんの心の中には、あの頃の少年少女の二人の残像が残っている。
今日、ここに紹介する。辻式幸せを運ぶピザは、簡単なものだけれど、レンジでチン、の料理ではない。
息子や、娘さんがいるけれど、ちょっとぎくしゃくしていて、心を痛めているお母さん、
或いは、恋人との関係を深めたいと思っている、そこの娘さん、
もしくは、とくに週末、やることがなくて、妻のため、或いは孫たちのために、何かちょっと気の利いたものを拵えて驚かせてやりたいと企んでいる、そこのお父さん、
時間だけはあるのよ、と笑っている、あなたに、最適な手作りピザのレシピになるのであーる。
楽しい時間を満喫していただきたい。
料理は、安上がりな、エンターテインメントなのである。
<ピザ生地>
材料:強力粉500g、ドライイースト2g、塩15g、水300cc
強力粉にイーストを混ぜ、水に塩を溶かして食塩水を作り、そこに半分の強力粉(イーストのまざった)を入れ、てんぷらの衣のようなものを作る。ダマにならないよう、指でよくかき混ぜる。そこに、残りの強力粉を入れ、こねていく。
よーくよーくこねることが大切。表面がなめらかになってきたら生地を6つに分け、大きめのタッパーに間隔をあけてならべ、蓋をして、暖かい場所で発酵させる。
生地が膨らんで2倍くらいになったら、一つずつ生地を丸め直し、伸ばしていく。
<ドライトマト>
材料:プチトマト1パック、オリーブオイル適宜
プチトマトを洗ってよく水気をとり、半分に切って切り口の水分もクッキングペーパーなどで拭いておく。オーブン板に、切り口を上にして並べ、120度に熱したオーブンで1時間くらい乾燥させる。オーブンから出したら器に移し、上から少しオリーブオイルをかけておく。
<トマトソース>
材料:トマト4個、白ワイン大さじ1、塩、オリーブオイル大1
トマトは湯むきして、小さくカットする。鍋にオリーブオイル(分量外)を少し入れ、トマトと白ワインを加えて煮詰めていく。水分がなくなってくるまで煮詰めたら塩で味付けして、仕上げにオリーブオイル大さじ1を加え、混ぜておく。
今日はサラダチキンや長ネギをグリルしたものもバリエーションで準備したが、やはり人気は王道、トマト味のピザだった。
オーブン板にクッキングシートを敷き、生地をのせ、それぞれ好きな具をのせて、250度に温めた熱々のオーブン上段で5分くらい焼けば完成。
※ この写真、懐かしいね。ニコラ君が、手伝ってくれたのだ!!! 子供にだけは受けのいい父ちゃんであった。
生地を伸ばしたり、具をのせたり、自分だけのピザが出来上がる。この不格好なピザが最高なんだよなぁ。苦笑。
ボナペティ!!!!
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
それから、春にパリ旅行とか計画している方がいらしたならば、ぜひ、父ちゃんのパリ、オランピア劇場ライブとか、どうでしょう?
もしも、フランス以外からお越しの、ちょっとチケットとるのが不安な皆さんは、ぜひ、ジャルパック・サイトをご利用ください。JALパックさんが誠心誠意優しくアシスタントしてくださいます。こちらです、
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