JINSEI STORIES
滞日日記「料理会後のギャラリーTお片付け、そして今夜の仕込みに勤しむ父ちゃん」 Posted on 2023/11/18 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、東京到着と同時に、仕込みをやり、フルコースを作って、豪華ゲストをもてなした、父ちゃんなのであった。(詳しくは昨日の日記に譲ります)
皆さんが帰ったあと、今度は部屋の片づけがあり、そして、そのあと、翌日の仕込みへとむかった、まるでビストロ経営をはじめたのか、と思うようなこのオヤジ。☜何をやろうとしているのか、どこへ向かっているのか、ですよね。
しばらく、東京に滞在して、画廊キッチン「ギャラリーT」の調整に励むシェフ辻なのであったぁ~(今年最後の大仕事なり)。
ソムリエのヤブキ、サービスのユゴー、を従え、まさに、「ギャラリーT」は順風満帆な船出を切ったのである。
朝、起きたら(時差ボケで寝てない)まず、ギャラリーTに顔を出し、夜の客への準備を開始、☜早っ。というか、煮込み料理は昨夜、すでに仕込んでから寝たので、イイ感じ。
まるで、自分のレストランを守るオーナーシェフみたいな気分であーる。
しかし、朝は光が美しく、心地いのだ。窓をあけ、風を通し、ふわー、心地よい。
昨日の雨が嘘のような、快晴なのであーる。
今日もいいもてなしが出来そうだ。(現在、関係者のみの試運転営業をやっており、キッチンの問題点などをチェックしているところ。まったく、ノープロブレムなのである)
ということで、デザートを仕込み、お肉を仕込み、これからお魚を仕込もうというところの父ちゃんなのだけれど、ギターもあるので、朝からキッチンで歌っている。やれやれ。
あはは、のんきな人生ではないかぁ。
ドアを開けると、ドーン、とECHOES時代に使用していた幻のギターがぼくに替わり、お迎えにあたる。そして、その壁にはたくさんの額が、昔の写真などを飾ってある。まだ、ここは完成していない。
中に入ると、右手にカウンターキッチンがあり、左手に小さな画廊スペースがある。三つの展示棚があって、昔の作品などが飾らわれているという寸法である。
ここの壁に、ぼくの絵が将来展示される見通しなので、プライベート画廊、のような雰囲気になる、はず。
ゲストは、料理を食べながら、時々、ぼくの作品を鑑賞することが出来る。
まさに、画廊キッチンだ。
ここでも、何かイベントをやりたいと思っているのだけれど、そういうことはもう少し、先になるかもしれないね。
ぼくのオンライン・コミュニティ「ツジビル」関係のイベントも可能であろう。とにかく、東京で、今もっともホットな隠れ家ビストロが出来た、という次第である。
一般へのお披露目、グランドオープンは伊勢丹アートギャラリーの個展が終わった後になりそうなスケジュール感。しまちゃんのチームで決めることになる。
もともと、ここに住むはずだったが、いろんな人がやってくるので、(すでに来ているので)ぼくは現在、都内のホテルに滞在し、ここには仕込み&料理通い、ということになった。
自分の東京拠点探しは、ここから第二ステップへと移行される。(このレジデンスには住めない、ということが判明!!マジ、本末転倒)どなたか、青山あたりに、いい部屋、余っていませんでしょうか? あはは。
マジで、ぼくは真の東京拠点確保に向けて、再び、部屋探しをしているのであーる。
ギャラリーTは友人、しまちゃんの想いにこたえるつもりでここまでやりましたが、お金をもらうこと(つもり)はありません。
趣味で、料理をしに行くだけなので、その時の移動費だけはだしてもらうことになりました。(コーヒー代金とか、サロンなどレジデンスの打ち合わせ施設使用代金なども払わないとならないのです)なので、勝手のいい宿は自分で探すことに。タイタンの部屋はよかったが、あそこはもう使えない。ということで、再び、東京難民になった、父ちゃんなのです。ほほほ、逆戻りなのだぁ~。ホテルでもいいんですけど、キッチンがないからね、長期滞在は厳しいし、東京も広いから、どこでもいいというわけでもないし、青山周辺、好きだから、その周辺で、ぜひ、ここを使って、という地の利にいい、レジデンスとかあれば、いいんですけどね~。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。