JINSEI STORIES
ミッシェルおじいさんに食べさせたかった日本のエビフライ! Posted on 2025/05/15
人はどんどん老いていく。
そして、周辺は先に旅立つので、だんだん一人になっていく。
お隣のミッシェルさん(90)も2年前に奥さんに先立たれ、いまは、一人暮らしだ。
時々、遠方から娘さんご夫妻が孫を連れて、遊びに来る。
でも、この人は90歳なのに、元気で明るい。
今日、ぼくは早朝のランニングの戻り道、入り口の壁にペンキを塗る90歳のミッシェルさんに、呼び止められ、長話とあいなった。
彼はぼくを認めると、笑顔になり、必ず肩を掴んで、
「マダム、元気かい?」
と大きな声で言う。
「マダムじゃないですよ」
とさりげなく否定すると、おお、そうだった、ま、気にしないでいいね、とまた笑顔。
あはは。
慣れているので、いいんだけれど、それにしても90歳で、壁や門のペンキを塗る、ミッシェル、若いなァ~。
「あのな、ペンキを塗るコツは、3回、必ず3度塗りをしないとあかん」
そう言いながらぼくの腕を掴んだまま、裏の倉庫までひっぱっていき、使っているペンキの種類について、教えてくれた。
「これじゃ、これが外壁用のペンキで、この液体をちょっと混ぜる」
「へー、しりませんでした」
写真をとらせてもらった。液体が何か、それがわからなかった。
しかし、何より、驚いたのは、ミッシェルんちの倉庫がいわばDIYの根城みたいになっていて、各種修理道具で満載、まるで大人の遊び場なのだった。
フランスの男の人はこういう修理アトリエを持つのが好きですね・・・。笑。
※ 日によりますが、毎日、数キロ走っています。ミッシェルおじいさんは自転車で毎日数キロ走っている、らしい。すごいね。健康\(^o^)/。
※ ミッシェルさん、推薦の外装用のペンキ。雨に強いんだって。
で、日本の話になり、一度だけ、日本に行ったことがある、という話しになったが、(よく聞き取れなかったので、もしかしたら、日本レストランに行ったことがある、だったもしれない)で、そこで食べたのが、海老の揚げたもの、であった。
海老の天ぷらかもしれないが、白いソースがかかっていたというので、ぼくはエビフライを想像したのだ。
午後、カルフールの魚屋さんまで行き、海老を買った。(たぶん、解凍海老ね)
で、それで、エビフライを作ることにしたのだ。
喜ぶミッシェルさんの顔が浮かんだ。
よーし、いっちょやるか!!!
ということで、揚げ物をやる時に必ず出てくるのが、百均で買った、こちらの衣付けトレー・・・。あはは。
これ、便利だよ。
小麦粉、卵、パン粉が分かれているので、エビフライには最適なのだ。
百均っていう文化はフランスにはない。
なので、これは日本の百均で買ったものだ。
日本に帰ると、そういうお店でいろいろと物色をするのが、愉しみなんです。
このトレーを使うと、テーブルを汚さず、丁寧に衣をまとわせることが出来るのじゃ。
タルタルソースは、
コーニッション、ゆで卵、マヨ、紫玉ねぎの微塵切り、パセリの微塵切り、塩胡椒かな、で、フォークでつぶしながら混ぜて完成、美味しいよね。
ところが、出来た時、20時過ぎだったので、持っていったが、門がかたく閉ざされていたし、雨戸もしまっており、電気もついているのか、どうか、わからない状態であった。
まだ明るいから、大丈夫だとは思うが、考え込んだ、父ちゃん。ご老人は早起きなので、寝ていたら、悪いし、この時間に、エビフライってのも、そうか、、90歳だった、・・・困るかな?
ということで、諦めて、持って帰ったのである。
仕方ないので、冷凍して、また、こんど・・・・。
夢の中で、食べて貰いましょうかね。
ボナペティ!!!
ところで、まだもう少し若いぼくは食欲旺盛だから、グリッシーニに、サクサク醤油アーモンドという庭師のOさんにもらったものをかけて、おつまみをつくって、さくさく、アペロ!
美味しかった。
からの、エビフライ、もう、最高でした。
どっちも、ビールに合うんだよね。
※ 毎日、5キロ走れるようになるといいよね。今は、その半分くらい。でも、最初はすぐに動けなくなった、途中で歩いていたけれど、今は完走できるようになった。少しずつ、体力回復させているよ。夏までに、あと3キロ、絞るから、よっしゃー熱血、皆さん、会いましょうね。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
日本の今日、15日から、マレ地区の画廊、20THORIGNYでグループ展に参加します。フランス人のアーティストたちに交じって、作品を発表できるの、嬉しいよね。そのグループに参加させてもらったので、今後も、グループ展は続けていくかな。
あ、今日、日本時間、22時から、ラジオを生放送やりますね。この作品について、お話をさせていただきます。ラジオ・ツジビルで。
※ マテリアルは鉄です。鉄に油絵を描いたのだけれど、やすりで、鉄をすりすりすると油絵具が付着しやすくなるのよ。何層ものニス塗りをしたから、陶器のような艶が出ているよー。もはや、陶芸作品。
個展関連、お知らせ。
5月15日から、パリのマレ地区で、グループ展に参加。
7月9日から、日本橋三越本店で、個展。
7月23日から、岡山天満屋で、個展。
10月13日から、パリ、ギャラリー20THPRIGNYで、個展。
あとね、この夏は、日本で、数回、シークレットライブやります。
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ラジオ・ツジビルでは、今日、夏のイベントのチケット予約開始しますよ。