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リサイクルお弁当教室「我が子を喜ばせたい!めっちゃ変弁当で笑いあえる家庭を」 Posted on 2023/05/26 辻 仁成 作家 パリ

ちょこっと昔ばなし・・・。

僕がシングルファザーになった時、息子は小学校の5年生で、もちろん、学校給食はあったのですが、急に二人きりの生活になって息子から笑顔が消えた時期がありました。
その時に、ぼくが思いついたのは「朝弁習慣」という朝食を弁当にして、父子のコミュニケ―ションを築いていこうという運動?
でした。
その時期をしのげたのは、この朝弁習慣のおかげだったのです。

子供だって大変なのだから、ちょっと笑わせたい時とかに、「めっちゃ変弁当」はいかがでしょうか? 
「朝弁習慣」の中でも「めっちゃ変弁当だぞー」と言った日の息子からは笑顔がこぼれていました。
とにかく、常識を覆す奇妙なお弁当を作って与えるのです。
子供は想像力が豊かですからね、めっちゃ変だーっと大騒ぎになるの請け合いです。実際、クールなうちの子も、ロボット弁当出した時には大はしゃぎでした。
「わー、これ、面白いー」

リサイクルお弁当教室「我が子を喜ばせたい!めっちゃ変弁当で笑いあえる家庭を」

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ほかにも、ソーセージがはみ出したカレー丼弁当とか、人参がどーんと横たわってるお馬さん弁当とか、アジフライそのまんまだぜ弁当とか、いろいろと編み出していきました。

リサイクルお弁当教室「我が子を喜ばせたい!めっちゃ変弁当で笑いあえる家庭を」

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いっそ、夕食もお弁当箱で家族全員で食べても面白いですよ。
うちは土曜日とか日曜日に、弁当大会やってました。
子供と一緒に料理を盛り付けていく遊び?、・・・最高ですよ。
弁当箱が宇宙船になったり、遊園地になったり、花壇になったりします。
しかも、お弁当箱だと食べ過ぎないでいいですし、バランスよく食べることも出来るし、何より、片付けも簡単。緊急時とか嫌ですけど、そういう時にも子供に寄り添って、楽しい家族であってほしい。
父ちゃんからの願いです。
ぼくは息子から、ある時、「もう頑張らないでいいよ」と言われたのです。
ということで、彼が中学高学年になるまでの間、この「朝弁習慣」は続きました。
一年365日、毎日弁当を作ってましたが、おかげさまで自称「弁当作家」を自負できるまでになったという次第です、
えへん。
「めっちゃ変弁当」で家族の絆を! はい、弁当作家からの提案でした。
今は、自立し、大学生になり、毎日自炊をしている息子くん、
その根っこには、この変顔弁当があったのです。
はい、以上、ごっつあんです。お母さん、お父さん、がんばって~。

リサイクルお弁当教室「我が子を喜ばせたい!めっちゃ変弁当で笑いあえる家庭を」



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