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マクロン大統領も食べる、パリ一番のバゲット! Posted on 2020/03/12 Design Stories  

先週、パリ市が毎年開催しているバゲットコンクール、Le concours de la meilleure baguette de Parisで、2020年パリ最優秀バゲットが決定!
第27回目となる今年は、210軒がエントリーし、条件をクリアした157軒のパン屋がこのコンクールの対象バゲットとなりました。(コンクールの朝、会場に焼きたてのバゲットを届けます)
コンクールに挑むバゲットの条件とは、バゲットの長さが55cmから65cmであること、重さが250gから300gであること、塩の配分が1kgの小麦粉に対して18gであること。審査されるのは焼き加減、味、中身、香り、見た目などで、審査をするのはパン業界の人や食のジャーナリスト、公募で選ばれた一般市民などです。賞金は4000ユーロ(約50万円)で、なんとも光栄なことに、その後1年間、その店のバゲットがマクロン大統領の元、エリゼ宮に届けられることになるのです。

マクロン大統領も食べる、パリ一番のバゲット!

*写真はイメージです



2020年、1位の座を勝ち取ったのは、パリ17区にあるLes Saveurs de Pierre Demours。シェフのTaieb Sahalさんはチュニジア生まれの26歳。なんと、2014年にチュニジアからパリに渡り、引越し屋さんとして働いていたのだとか。パン職人になってからはたったの4年というので驚きました! この青年をパンの世界に迎えたのは第2回最優秀バゲットに選ばれたMaison Julien。Julienはパリ市内では有名なパン屋で、サントノーレ通りにある本店はいつも行列しています。サントノーレ店以外にも市内に数件のパン屋を経営しており、オーナーはTaiebさんがパン職人として働き始めて1年の頃、彼の飛び抜けた学びの早さとセンス、そして、何よりパンに対する情熱を感じ、2017年、17区にあるこの一軒を任せることにしたのだとか。さすが、見る目がある! Taiebさんの今後にも期待です。

最後に、2020年最優秀バゲットコンクール10位までのパン屋さんをご紹介します。ご覧の通り、日本で有名なフランスのパン屋の名前は一軒も入っていません。本当に美味しいものはパリの街角に隠れている、ということがよくわかります。

1位 Taieb SAHAL – Les saveurs de Pierre Demours – 13, rue Pierre Demours 17e
2位 Baptiste LEAUTE – L’essentiel Mouffetard – 2, rue Mouffetard 5e
3位 Liman TIGANI – Boulangerie Martyrs – 10, rue des Martyrs 9e
4位 Laurent DEMONCY – Au 140 – 140, rue de Belleville 20e
5位 Anthony TEIXEIRA – Aux délices du Palais – 60, Boulevard Brune 14e
6位 Khemoussi MANSOUR – Aux délices de Glacière – 90, Bd Auguste Blanqui 13e
7位 Ahmed OUNISSI – Boulangerie Lorette – 2, rue de la Butte aux Cailles 13e
8位 Thierry GUYOT – Boulangerie Guyot – 28, rue Monge 5e
9位 Giovanni BIANCO – Giovanni boulangerie contemporaine – 49, rue Chardon Lagache 16e
10位 Jérôme LEPARQ – Maison Leparq – 6, rue de Lourmel 15e



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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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