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朝食にいかが? ダヴィッドとっておきのチョコレート・スプレッド Posted on 2021/08/31 町田 陽子 シャンブルドット経営 南仏・プロヴァンス

フランスで人気のナッツといえば、筆頭にあがるのがヘーゼルナッツ。
フランスではノワゼットと呼ばれ、マルシェやBIOスーパーに行けば量り売りで普通に買える。
プロヴァンスには野生のノワゼットが生えていて、夫のダヴィッドは散歩の途中、この木を見つけては木の下に実が落ちてないか夢中で探し回る。
ガイドチャーターをするときも、木を見つけてはお客様と一緒にアーモンドやノワゼット探しをして、石で割って食べさせて喜んでいる。

一般的に、フランスではノワゼットはよくお菓子に使われるが、なかでもチョコレートとのマリアージュが抜群である。
代表的なのが、イタリアのチョコレートスプレッド、ヌッテラ。今日は、ダヴィッドの自家製チョコスプレッドの作り方を伝授しよう。といっても、ローストしたナッツをキャラメリゼし(これをプラリネという)、砕いてミルクチョコと植物油を混ぜるだけ。意外なほど簡単なので、ぜひ一度作ってみて。香ばしいノワゼットの香りとショコラの絵もいわれぬハーモニー……。このスプレッドが食卓にないプチデジュネ(朝食)なんて!

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朝食にいかが? ダヴィッドとっておきのチョコレート・スプレッド

材料
ミルクチョコレート(できれば奮発しておいしいものを)100〜150g
ヘーゼルナッツ(好みでアーモンドを混ぜても)100g
砂糖 大さじ4
水 大さじ4
ヒマワリオイル または 菜種油 10g

作り方
① あらかじめ予熱で温めておいた180℃のオーブンでヘーゼルナッツを10分ほどローストする。目安は、半分にカットしてみて中心部が色づいていたらOK
② ❶をオーブンから出したらすぐに、ふきんかキッチンペーパーに包み、こすり合わせて皮を取り除く(完璧でなくても大丈夫)
③ フライパンに砂糖、水を入れ、強火で温め、薄く茶色になったところで❷を入れる。1分ほどで全体が濃い茶色になったら火を止める
④ 広げておいたクッキングシートの上に❸を均等に薄く流し込み、冷ます(約10分)
⑤ その間に、ミルクチョコレートを湯煎で溶かす
⑥ ❹が冷めたら包丁でザクザク刻み、ミキサーで撹拌する。ナッツからオイルがじわじわ出てペースト状になるまで攪拌し続ける
⑦ ❻に溶かしたチョコレートと植物油を加えてよく混ぜる
⑧ ガラス容器などに入れて、できあがり!



朝食にいかが? ダヴィッドとっておきのチョコレート・スプレッド

パンに塗ったり、アイスクリームやクレープにかけたり。
食べる少し前に冷蔵庫から出して常温にすると柔らかくなる。
冷蔵庫で数ヶ月は保存できる。
“Pâte à tartiner chocolat maison”の手描きラベルを貼って、贈り物にするのも素敵。



朝食にいかが? ダヴィッドとっておきのチョコレート・スプレッド

これが野生のヘーゼルナッツ。どんぐりに似ている。
プロヴァンスでは、アーモンド同様、とても身近な植物。
散歩の途中に拾って帰るのが楽しみ。

朝食にいかが? ダヴィッドとっておきのチョコレート・スプレッド



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Posted by 町田 陽子

町田 陽子

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Yoko MACHIDA
シャンブルドット(フランス版B&B)ヴィラ・モンローズ Villa Montrose を営みながら執筆を行う。ショップサイトvillamontrose.shopではフランスの古き良きもの、安心・安全な環境にやさしいものを提案・販売している。阪急百貨店の「フランスフェア」のコーディネイトをパートナーのダヴィッドと担当。著書に『ゆでたまごを作れなくても幸せなフランス人』『南フランスの休日プロヴァンスへ』