TPA校長奮闘記

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」 Posted on 2026/03/06 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
ちょっと、疲れが出てきました。
夏の三越での大規模個展、全作品が完成しました。現在、油絵具が乾くのを待っております。そのあと、ニスを塗って、日本へ空輸しますが、たぶん、あと、2か月くらい乾くのを待ち、5月中旬から、戦争でどうなるのか、わかりませんが、順次、58作品を輸送する予定であります。
油絵具って、ぼくは厚塗りが多いので、描きだしてから一年はかかるんですよ。アクリルにすればすぐ乾くんだけれど、どうしても、油絵具とは高校生くらいから付き合いがあるので、あと、ぼくはせっかちだから、乾くのに時間のかかる。油絵具がちょうどいいんです。
なので木炭画をはじめたのは、その気の短さをうまく利用できるので、ばっちりですね。11月のリヨンの個展は、ほぼほぼ「木炭画」展にしたいと計画しています。一階が油絵、地下が木炭画と版画になります。
さて、
父ちゃんが総合プロデュースをしたアートカレッジ「TPA」ですが、受講生も増えて、間違いなくいいスタートが切れそうな感じですが、同時に、校長先生のもとには、様々な意見が届いて、とくに先生とかスタッフさんからですかね。それが、ぼくの日常に及ぼす影響も多く、いまさらながら、校長職の大変さを噛みしめております。ま、引き受けたからには、初代校長として、3年は頑張らないとならないかな、と思っていますが、4年目は引退もあるな、と思っています。TPAが安定をしたら、父ちゃんは、人知れず去ることにしますので、父ちゃん校長と会えるこの機会、楽しんでくださいね。ふふふ。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」



さて、講師陣はどんな人たちなの? というたくさんのご意見が来ているので、今日は、ぼくの仲間たちでもある、講師陣のチャームポイントを短く、ご紹介したいと思います。
以下、写真の下に、チャームポイントや出会い、気になること、などを書かせてもらいます。ご参考ください。
まずは、実技部門の先生、4名から!

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

アクリル画(洋画)の菅野正弘先生、パリに家がありまして、めっちゃ優しい人柄の方です。光の画家として、25年、パリで活躍された先輩です。菅野さんはこの講座について、インスタで語っているので、見て貰う方が早いでしょうね。
人柄、伝わりますよ。こういう人に習いたいなァ。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

デッサンの福崎翼先生。
世界中を旅する線画アートの第一人者で、タイにいるかと思えば、パリに出没し、神出鬼没、放浪のアーティストです。ぼくのパリの個展会場にいきなり出現し、窓際に座ってまして、そこでなんとなく、仲良くなりました。笑。出会い、翼さんの線画は、独特なファンタジックな世界が得意で、かわいいし、非常にタッチが細かいです。でも、デッサンは、逆に男性的ないわゆる王道のデッサンなんですよ。ちなみに、福崎さんは実技全般、添削の指導もされます。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

イラストレーションの田中麻記子先生。シュールな油絵と、可愛らしいイラスト、二刀流で、ワイン好き。呑ませるとなかなか離してくれません。旦那さんがドラマーでセッションをやった時に、嫁から辻さんに、と渡された一枚のイラスト?がとっても素敵で、ピエール・エルメなんかにも採用されているとか、で、今回、声をかけさせてもらいました。印象はかわいいが、芯の強い人。ワルシャワや東欧でも活躍中。実は、この日曜日に旦那と三人でパリで呑みます。いい仲間。パリ郊外で暮らされております。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

日本画の釘町彰先生。ま、日本画では有名な方ですが、なぜか、パリを拠点に世界へと向きあっています。高田ケンゾーさんの廊下の壁画を描かれて、話題に。千住博さんのところで日本画を学んだことがあり、千住さんの紹介でパリで出会ったのがもう、10年も前かな・・・。パリ仲間で、今夜、お茶します。あまりに真面目な人です。非常に細かいタッチで、日本画というカテゴリーからはみ出していて、面白いですよ。にやっと、たまに、笑います。ニヒルなパリジャン。



はい、そして、芸術コースの先生たち!

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

西洋美術史入門の島本浣先生。実はこの方だけ、まだ、対面したことがないんです。でも、彼のお弟子さんがぼくの事務所のスタッフとか、知り合いに多く、仲良くさせて貰っています、ネット上で。イタリア、フランスの美術史の専門家で、教え子の一人が、オランピア劇場ライブ前夜に携帯を紛失したぼくのマネージャー(学芸員)でして、その大推薦を得て、依頼させてもらいましたが、なんと、京都の芸大、精華大学の元学長さん! そんなすごい人が一教員として、やる気満々で、この学校に参加されるって、すごいですよね。蓋を開けてみたらセレクトコースでも人気があり、さすがですね。TPAとしては、ありがたい限りです。来月、パリでお食事をする予定。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

パリ歴史文化遺産講座の中村じゅんじ先生。彼が蝶ネクタイをしているのは、昔、ぼくが、蝶ネクタイをしてメディアに出て存在感を出すのがいいよ、と何気なく言ったひとことだった、と知り合いから先ほど聞きました。ユーチューバーとしても大変な人気で、今やパリと言えば中村さんガイドと出てくるぐらい有名人です。彼が案内をしたルーブル美術館が話題になったり、蝶ネクタイ効果絶大です。明るく元気な先生ですが、レンヌ大学の哲学科を出て、そのあと、リヨンの大学でフランス政府公認のガイド資格を取得され、歴史遺産の切り札的、存在。ぼくにとっては弟分のようなかわいい存在です。よろしくです。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

現代アート論入門の卯城竜太先生。彼だけ、フランスにはすんだことがないと思いますが、ぼくとは長い知り合いです。ぼくが大好きな現代アート集団「チン↑ポム」のリーダーで、ここのエリーちゃんからの紹介で、ぼくが主催した25歳以下の新生代賞選考委員をやってくださって、その時、彼が発掘した学生が今、ものすごく成長しています。その人を見る力、作品を読み込む力があるんです。とくに、彼は現代アートの研究者として、広範囲に活躍されており、最近は歌舞伎町に現代アートの拠点を築き、世界に発信されています。彼らの作品は、グッゲンハイム美術館に所蔵されているんですよ。いつか、この人は現代アートの柱を立てると思います。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

フランス・イタリア絵画以前の美術史の江原梨沙子先生。実はぼくはまだ、知り合って日が浅い方です。若いですからね。でも、ある日、ぼくの個展にいらして、マネージャーから突然電話があり、先生、ものすごいのが来ました、すぐ来てください、と。笑。この人、こんなに若いのに、洞窟壁画アーティスト、研究者なんです。それで、アートって、西洋だと、洞窟からはじまったじゃないですか? 美術史以前にあったアートを語らせるとものすごいパッションが出る人なんですよね。人間がアートと向き合ったその原点をこの若い先生から学ぶ、ということで、参加頂きました。東京藝術大学出身ですからね、笑。パリ在住です。



そして、アートプロデュースコースです。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

アートプロデュース入門のカルドネル・佐枝先生。もう、かなり古い友人で、ご主人がフランス人翻訳家、シルバン・カルドネルさん。大親友です。ぼくの映画、「醒めながら見る夢」の舞台は彼らの家で、ぼくが京都に行くとぼくの宿になるような間がらで、家族付き合い。でも、さえさん、京都フォトグラフィーの主催や、奈良の美術館の館長やったり、ニュイブランシュの主催したり、とにかく精力的なマダム。めっちゃ面白い人なのに、優しい人なのに、この写真だしてくるぐらい教育には熱心な真面目人間です。熱量が半端ない人ですから、いい勉強になりますよ。実は彼女も日本画家出身なんです。それも、かなりすごい絵を描かれます。なぜ、プロデュースにまわったのか、いまだに、なぞな人の一人。

校長奮闘記、「仲間の講師陣をご紹介します」

ランドスケープ入門の水眞洋子先生。この方は、ベルサイユ宮殿造園大学出身の博士でして、要はあのベルサイユ宮殿の庭のスペシャリストでもあるんです。フランスの文化イベントで知り合い、絶対面白いと思って参加を求めました。どうやってあの壮大な庭が出来たのか、この世界のランドスケープの在り方なども含めて、我々が見ているこの世界の風景について、ご指導願います。面白いですよ。水眞さんは、デザインストーリーズでたくさん記事を書いているので、ご興味ある皆さん、読んでみてくださいね。フランスのロワール地方に在住です。最近、そっちを拠点にされていて、舞踏畑に囲まれているようです。

はい、ということで、堂々たる講師陣の紹介、ちょっと個人的な話を中心にさせてもらいましたが、参考になりましたか? この先生たちで、今年暮れまで突っ走りたいと思います。
えいえいおー。

TPAのHPでもう少し詳しく講師陣のことを紹介していますので、気になる皆さんは、どうぞ!

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ