ノルマンディ、ツジ村便り
父ちゃんからの手紙、嫌われ者のバラッド Posted on 2026/01/11 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
思えば、父ちゃんは人付き合いが下手です。たぶん、普通の社会では生きていけない性格だと思います。
はっきりと言い過ぎます。
だから、友だちも離れていきます。
振り返ると、友だちで残っているのは、野本としまちゃんくらいです。
でも、その野本もしまちゃんもいつまでも友だちかどうか、わかりません。
今日、ふと人生を振り返る瞬間があり、ぼくの傍にいてくれる人って、相当、キャパシティのある人達だな、と勘づきました。笑。
普通だったら、とっくにいなくなっていて当然なんですが、モノ好きも多いものですな。
だから、世界はまだ回っているのかもしれません。
父ちゃん、今日は我に返ったのですが、マジで、友だち、少ないなーと思いました。
友だちだけじゃなく、マジで、いないんです。スタッフさんでも、いつかいなくなるな、と思うことあります。
創作にしか、人生かけていないので、離れていく人ばかりなんです。
どう、思います?
哀れですかね。でも、しょうがないですね、不徳の致すところでしょう。
残念無念・・・。

66歳です。もうすぐ70歳ですよ。でも、生きます。死ぬまで。
友だちって、なんで、少ないのか、と今日は一日考えました。
自分としてはけっこう気を使って生きているつもりなんですけれど、つまり、気を使うが、友だちってそういうもんじゃないでしょうな。
むしろ、友だちって気を使わない存在なんですね。だから、気を使いすぎて、テーブルひっくり返しちゃうんでしょうね。
人間との向き合い方って、マジで難しいです。
しまちゃんとも一度、縁を切ったことがあるんですよ。でも、この人はなぜか、戻ってくれたんです。
不思議ですよね。
野本の場合は、みんなが離れた時期がありましてね、離婚の時ですが、でも、野本だけは、離れなかったというか、そういうものじゃなかったんです。
だから、野本としまちゃんには確かに気を使うことがないです。
ぼくにしてはかなり珍しいです。
人間って、調子のいい時に笑顔で近づいて来るじゃないですか、でも、転落した時にも、変わらない人って、ありがたいですよね。ありがたい。あり得ない、ということです。
そういう人が少なくとも二人はこの世にいるってことに気が付けただけでも、今日は幸せです。
もちろん、もうちょっと仲間がいます。みんな稀有な人たちです。
☆
もちろん、仕事で生きているので、こんなぼくでもおべっかを言う時はありますよ、マジで。でも、言いながら、心では自分らしくないな、と思っているし、そういう仕事関係って、続かないですよ。
仕事であっても、心が通じ合える人としたいじゃないですか、やっぱ、生きてるわけですから。

今日は、パリに戻ってきました。
三四郎と・・・。
これから、今年最初の打ち合わせがいくつかあります。
でも、仕事なんて、やっぱり、気心ですよね。気心が通じていれば、打ち合わせなんか必要ないんじゃないかn。
打ち合わせって、気心が通じてないからやるんですよ。あはは。
そういう仕事もいくつかあります。
話し合いもしないで、物事が進んでいくこともあります。あるんですよ。
どう、思います?
そういう人って、このブログも読んでないんですが、仕事はするんですが、ぼくがどういう人間か、知ろうともしない。
お前だよ!
あはは、すいません。言い過ぎました。
別に、こういう仕事はなくなってもいいと心では、思っています。
ぼくはね、魂で仕事をしているんだ。
いつだって、心血注いでやってる。
魂でつきあえない人とは、その程度で、終わればいいと思っていますよ。
マジで。
心当たりがある人は、メールでも電話でもZOOMでも連絡をください。
無理して仕事をする必要はないですよね。
だれの人生だよ、ということです。
お互い様、無理しないに限ります。
これは、大きな冗談のようなものですが、本音です。
命をかけて生きている人間は、みんな、そういうもんですね。
自分を誇りに思って生きてください。
今日も精一杯生きたりましょう!!
えいえいおー。

辻仁成展覧会情報
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近づいてきました、日動画廊パリでのグループ展です。あと、五日。1月15日から、3月7日まで。初日は画廊に顔出します。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86
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それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
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そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!
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そして、電子書籍で「海峡の光」が配信されております。文学の方もどうぞ。
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海峡の光 (Kindle電子書籍版)
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