PANORAMA STORIES
今日の献立、ビビンバ Posted on 2025/09/05 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
小生は、秋に、パリの画廊で「辻仁成」展を開催しますので、今はその仕上に没頭しておるところです。
昔、遠藤周作先生のアトリエは「狐狸庵」と呼ばれておりましたね。
で、遠藤先生は、狐狸庵先生、でした。狐と狸が出たんでしょうね。CMにもなっていました。
瀬戸内寂聴先生も「庵」に住んで小説を書かれていて、スタッフさんとかに「庵主様」と呼ばれてました。
あんじゅさま。
なので、ぼくもノルマンディの工房に名前を付けたいと思って、考えているんですが、狐も狸もでないかわりに、ハリネズミが出ます。
「はりねずみ庵」・・・あきまへんな。
牛とか馬とかかもめとかいろいろといるんですが、これは、少し時間をください。
いい名前をつけたいと思うております。(`・ω・´)ゞ
☆
どちらにしても、庵での創作活動は腹が減ります。
そこで、今日は、腹持ちのいい、ご自宅で出来る「ビビンバ」をご紹介したいと思います。
※ 「辻庵」の庵主様でーす。あんじゅさま。あんじゅは仏語で天使のこと。10月4日生まれだから、天使=あんじゅ、あはは。これ、なんの方程式でしょうか。
ココットは意外な料理にも役立ちます。
たとえば、我が家では小ぶりのル・クルーゼを使って、韓国の石焼ビビンバを作るんですが、やり方次第で、石焼き風な感じにできるんですよ。
もちろん、韓国のあの石の鍋みたいには、いかないですが、ほぼほぼ、近い感じにはなります。
ご家庭で、ソウルフード、食べたい場合、おすすめですぞ。
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石焼きビビンバというより、ココットで作る野菜飯、というイメージに近いかもしれません。
(ごま油をつかわないでオリーブオイルでやれば、洋風になります!)
で、実は、あの、おこげも作ろうと思うえば作れるのです。
ナムルとかはスーパーでセットのがあるから買っておいてください。←便利ですね。
ひき肉はコチジャンとか混ぜて炒めておきます。
簡単ですよね。
ココットに、ごま油を敷いて、じっくり熱してから炊き上がった白ご飯を入れて、具を並べたら、もう完成。☜え? 買って載せてるだけじゃないかって、まあまあ、ちょっと待って。
ここからが本題です。
いいですか、この状態で、強火で30秒くらい焼いて、おこげをつくるのです。1分でもいけるかもしれない。2分、どうかな・・・。
焦げすぎないよう、耳をすませて、チェックしながらね。
やりすぎると焦げちゃうから、ここが、ちょっとだけ、料理の手腕が問われますね。あはは。
パリパリ、音がするので、わかります。来た来た、と思ってから、心持ち、待てばよいです。
最高のおこげが出来ていたら、超嬉しい!
でも、ひっくり返さないとわからないから、そこが、難しい。(最初にお米だけ、焦がす、という手もあります。そのおこげを確認してから、具材をあとで載せる・・・。おお、天才)
ぜひ、やってみて。おこげが命です。
仕上げに、市販のコチジャンのペーストを混ぜてください、うー、美味い!!!
ボナペティ!!!
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催します。
だいたい、午後の14時から、18時くらいまで開画廊いたします。みんな長く働かないので、午後、お越しください。
今回は、浮世絵にヒントを得た新しいシリーズ、ボタニカルな美しいノルマンディ世界、など、今までにない辻ワールドでおおくりします。全23~24点の渾身作で行くよ。笑。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。