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今日の献立、ブロッコリーのタリアータ Posted on 2025/07/03 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
タリアータというのはイタリアの肉料理に使う言葉で、スライスする、みたいなこと。
ブロッコリーをスライスして出す、実は父ちゃんが人をお招きするときに必ず出す前菜の一品なのだけど、これがたいそう評判がいいのです。
イメージしているブロッコリーとはまるで異なる食感になるのだから、思わず笑みが溢れますよ。
簡単に言えばブロッコリーのフリット(フライ)なのだけど、これを食べやすいサイズにタリアータ(おおざっぱにカット)してオレンジ塩をかけると前菜だけじゃなく、主食にもなります。
じゃあ、さっそく、作り方をトライしてみましょうか。



まずは材料!

ブロッコリー 一つ。写真のは日本のスーパーで250円でした。
A「ころも」
小麦粉 大匙3
片栗粉 大匙3
卵   大き目のを一つ
炭酸水 少々
塩胡椒  少々、お好みで。
ニンニクのすりおろし 少々
一味  ひとつまみ
パプリカ ひとつまみ
B「オレンジ塩」
フラー・ドーセル(塩の華)  大匙1
有機オレンジの皮、     適量



まず、オレンジの皮を適当に削って、180度で温めていたオーブンにいれ、ちょっとパリっとしたらOK。
だいたい2~3分です。
長くても5分。※必ず有機のオレンジを使用すること。
それをみじん切りにし、フラー・ド・セルと和えれば、オレンジ塩の完成となります。

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ



つづいて、まずブロッコリーを軽く下茹でします。芯(茎)がある方がいいのであまりにながければちょっと包丁で先をカット。
持つ部分になるのでカットしすぎないように。
つかめればOKです。
そして、芯の側から茹で、ひっくり返して、房の方を茹でます。芯の方が少し長くて3~4分、房の方は2~3分程度。ゆるくならないように気を付けてね、アルデンテで。
はい、ここまでいいですかぁ?

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ



ころもですが、ボウルに材料を全部いれて混ぜておきます。
茹でたブロッコリの房の部分に満遍なく絡めます。スプーンを使って房の中にも少し注いでおきます。

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ



170度の揚げ油に、芯の部分を掴んで房の部分を回しながら揚げていきます。
慣れてないと危ないので芯に鉄串なんかを差して揚げると便利です。
油をきって、ザクザクとカットし、お皿に並べ、オレンジ塩を回し掛けして完成です。
ふわふわ、中がもちもちの新触感、150円の贅沢一品の完成になります。

※芯の部分は、そのままカットして、マヨネーズをつけて、食べてもいいし、ぼくはスライスして、塩揉みしておしんこにしちゃいます。
オリーブオイルかけると美味いです。
野菜、捨てるところないですよね?
はい、ここでいいですかぁ?! 
人生も、はい、ここまでいいですよ、と言って少しずつ生きて行けると楽ですね、キッチンはいろいろと教えてくれます。

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ

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ボナペティ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

今日の献立、ブロッコリーのタリアータ



自分流×帝京大学

個展のお知らせ。
いよいよ、もうすぐですね。個展、迫ってきましたよ。なりすましに注意しつつ、よろしくお願いいたします。
「Le Visiteur」展、
東京、7月9日から21日まで、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーにて。
岡山、7月23日から28日まで、岡山天満屋本店、美術画廊にて。
パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて。
問い合わせは、各画廊へお願いします。

そして、毎月3回やっているラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。

TSUJI VILLE



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。