PANORAMA STORIES
今日の献立、中華風蒸し鯛 Posted on 2025/10/07 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
ちょっとお疲れ気味じゃないですか?
バターとか、辛いなー、という時に最適な、辻家でながらくゆるぎない定番の地位を確保し続ける、(1週間に一度は食べているかも)あっさり胃に優しい中華風蒸し魚を今日は一緒に作ってみませんか。
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まずは、主な材料から・・・。
材料:鯛の三枚おろし一尾分、生姜一かけ、長ネギ10cmくらい、塩、胡椒、醤油大さじ2、ごま油大さじ2程度。
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蒸し器で魚を蒸すだけなんですが、一工夫で、驚くほど、美味しくなるんでございます!!!!
仏語だと、「ポワソン・ア・ラ・ヴァパー」となります。ヴァパーとは蒸し料理という意味ですね。
これは、ぜひ、試してがってん。笑。
まず、鯛の切り身に、ちょっと塩をふっておきます。
蒸し器に皮を下にして鯛を並べます。
千切りにした生姜と5ミリくらいの厚さに切った長ネギをその切り身の上にかけてください。
結構な量をかけてくださいね。
この香味で魚を香らせるのです。香りがとっても大事な料理になります。
長ネギと生姜、必需品!!!!
鍋でお湯を沸かし、鯛の入った蒸し器を載せて、蒸しはじめます。
魚の個体差にもよりますが、10分程度、白くなればもう出来ています。
お刺身でも食べられる新鮮な魚だと、なおベターですね。
ぼくは、冷凍の新鮮な(笑)魚で作っています。
蒸し上がった魚をお皿に盛り、薄口の醤油をかけ、最後にフライパンで高温で熱したごま油を上からジュっとかけたら完成なのです。
このジュっの儀式が大切ですぞ!!!
摺り胡麻や胡椒(山椒など)を振りかけて、ともかく、白ご飯と一緒に、召し上がってほしい一皿です。
中華ですが、ちょっとフランス風、ちょっと和風に洗練された優しい味付けで、かつてフランスが宗主国だったベトナムなんかの風を感じたりもできますよー。。
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いい香りだ。さて、頂きましょうか!
ボナペティ。
久しぶりに、NHK「パリごはん」の再放送が決まりました。
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「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2023SP」
今回は、NHK BSP4Kでの放送となります。
「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2023SP」
【再放送】 NHK BSP4K
10/13(月・祝) 午前9:30~10:59
そして、いよいよ、来週ですね!
辻仁成、個展情報。
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。