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今日の献立、」チキンピカタ風鶏南蛮 Posted on 2025/10/23 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日はピカタ作ります、チキン・ピカタですね。
トンカツでもない、ステーキでもない、ピカタ、なのであります。
こういうの、美味しいですよね。
トンカツだとヘビーでも、ステーキだと揚げないから、物足りない、そういう欲張りな皆さんに、適しております。
☆
まずは、材料から・・・。
材料(4人分)
・鶏の胸肉 4枚
・塩胡椒 適量
・卵 2個
・小麦粉 大さじ3
・片栗粉 大さじ3
・炭酸ソーダがあれば、大匙1くらい。
・パプリカ 大さじ1・1/2
・クミン 大さじ1・1/2
・サラダ油 適量(フライパンに5〜10ミリくらいの量)
★タルタルソース
・卵 1個
・マヨネーズ 卵と同量(大さじ3〜4)
・パセリ 適量
・柚子胡椒 少々
・醤油 小さじ1/3
・オリーブオイル 大さじ1
さて、作ってみましょう。
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鶏南蛮が好きだったし、ポークピカタも好きだったので、この二つを組み合わせるとどうなるかな、と思ってやってみたら、やっぱりおいしかったのであります。
チキンピカタですが、鶏南蛮風というところがミソになりますぞ。
豚を鶏に変えて、タルタルソースをかける。
これはあまり意外な感じはしなかったけど、「そんな手もあったか」料理という部類に入りますね。
でも、そもそも鶏南蛮も和風なチキンタツタ揚げにタルタルかけたら美味しかったのが始まりだろうから、チキンタツタ揚げって、ポークピカタに似ているし、竜田揚げとピカタに通じるものを感じたのがこの料理が誕生するヒントになっています。
ま、めんどうくさいことは横においといて、美味しければなんでもようござんすねー。
まず、タルタルソースの準備から始めます。卵を固ゆでに茹でてください。
ボールにゆで卵とタルタルソースの残りの材料を入れて、フォークで卵を細かくつぶしながら合えていきましょう。
それから、鶏胸肉は三枚におろします(観音開き)。
身の中央に厚さの半分くらいまで縦に切り込みをいれ、包丁を寝かせて片側の身を厚さ半分に切り開けばいいんですよ。
上下を逆にして反対側も同じように切り開いて三枚におろしてください。
薄く開いた鶏肉に塩胡椒をし、残りの材料(サラダ油以外)をボールにいれ、鶏肉にしっかり絡めておきましょう。
時間の余裕があるなら、10分くらい放置しておけばいいですよ。
卵、小麦粉、片栗粉の比率が重要になります。
炭酸ソーダは、ペリエでもいいよ。ちょっとだけこのタレの中に炭酸をいれると、空ッと揚げられるんですよね。
フライパンにサラダ油を5〜10ミリほど引き、両面を焼くように揚げたら、ほら、もう、完成。
さあ、じゃあ試食してみよう。ボナペティ!
※ ザクザク齧って、もぐもぐ美味しい。親子、にんまり、なんだよえねーーー。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。