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今日の献立、スズキのカルパッチョのカッペリーニ Posted on 2025/10/20 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
個展もいよいよ後半、残り一週間となりました。
なかなか今は料理が出来ないですが、何年か前によく作っていた、スズキ(鯛でもOK)のカルパッチョを載せたカッペリーニのパスタを今日はご紹介したいと思います。

要は、こぶ締めなのですが、昆布だとおおごとになるので、昆布茶でやっているところがミソです。
でも、塩昆布などを混ぜても美味しいですよ。
梅昆布茶でやると、なお、いいですよ。
梅昆布茶+塩昆布、最強です。
ついでに、緑茶を一つまみ、砕いて混ぜると、風味が高まって、さらに、美味しくなります。
最強の上ですぞ。

では、さっそくまいりましょう。
昆布茶を適量、スズキの刺身用のさくに満遍なく、あんまり沢山じゃなくていいので、満遍なくふりかけ、サランラップで包んで、2,3時間、味をしみこませてください。
緑茶を混ぜる場合は茎のついた緑茶を一度指の腹でくだいて小さくして使ってください。塩昆布も包丁で小さくカットして加えてもいいです。
どこまで濃度を出すかは、お任せします。
昆布だと半日とか、一晩かかりますけど、昆布茶だと、2,3時間で済みます。
でも、薄味でも美味しいですし、逆に一晩ほっとくと、どろっとした感じになります。
たまにおぼろ昆布を足すこともあるんですよ。工夫次第なので、レシピにとらわれず、大胆に、ご自由に、ドラマティックに挑んでくださいね。
じゃあ、まずは、材料から!



材料(2人分)です。
スズキ(白身の魚)150g 鯛でもOK!
昆布茶小さじ、1~2
<A>
カッペリーニ120g
生クリーム大さじ1~2
すりごま20g
昆布茶小さじ1(塩昆布、緑茶など)
さらに、塩昆布を微塵切りにし、ほんの少しいれても美味しいですよ。
オリーブ油大さじ2
ごま油少々
塩胡椒少々
お醤油、数滴・・・
レモン(もしくはオレンジ)ちょっと絞ってみて・・・



じゃあ、一緒に作ってみましょうね。
まず、スズキのうらおもて、昆布茶を満遍なくふりかけ、サランラップで包み、冷蔵庫で2,3時間~半日くらい寝かせて薄切りにします。※ 
梅昆布茶でも、塩昆布+緑茶いいですよ。
梅の味が出てなお、おいしいです。

今日の献立、スズキのカルパッチョのカッペリーニ

※この写真のは、半日以上冷蔵庫でしめています。そうすると、周辺にとろみが出てきます。
あとね、別にパスタを添える必要はまったくありません。
白ごはんでも最高です。
アイデアとして、今回は、カッペリーニの冷製パスタをちょこっと添えてみます。食いしん坊さんのためにね、えへへ。

今日の献立、スズキのカルパッチョのカッペリーニ



ボウルに Aの材料を入れ、よく混ぜ合わせておきます。茹でたカッペリーニを一度水でしめてから、ボウルに入れ、混ぜ合わせたら皿に盛り付けます。
パスタのまわりにスズキを張り付け(のせるだけで十分です、笑)全体にオリーブ油を回し掛けして完成になります。
塩を使わないで、ピラミッドの上に、先の、塩昆布を飾りでちょっと添えてもGOOD!
見た目、可愛い冷製パスタ、大好きな人と仲良く食べてくださいね。
ボナペティ! 

今日の献立、スズキのカルパッチョのカッペリーニ



辻仁成、個展情報。

パリ、10月26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」現在開催中です。
住所、20 rue de THORIGNY 75003 PAROS
地下鉄8番線にゆられ、画廊のある駅、サンセバスチャン・フォアッサー駅から徒歩5分。
全32点展示。残り数点になりました。

1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。

今日の献立、スズキのカルパッチョのカッペリーニ

辻仁成 Art Gallery

今日の献立、スズキのカルパッチョのカッペリーニ

自分流×帝京大学

Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。