PANORAMA STORIES
そういえば、お弁当について。 Posted on 2025/12/29 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今朝の「辻村だより」にお弁当のことを書きましたら、お弁当を作る夢を見ました。
最近、人生を振り返る夢をよく見るんです。としですね・・・。
でも、夢の中で、若々しいぼくは一生懸命お弁当を作っていました。
そのお弁当、携帯の中にとっているんです。時々、人生に疲れた時とかですが、お弁当の写真を見ると、その頃、頑張っていた自分が脳裏に過るわけです。
そして、むくむくとまた、お弁当を作らなきゃと思うから、不思議ですな。
息子も、一人暮らしを始めた時、「パパ、ひとつ、弁当箱をください」と言って、持っていきました。
お弁当が家族の証ではありましたね。
今日はちょっとどんなものを作っていたのか、久しぶりに眺めてみたいと思います。
題して、「お弁当写真館」
ぶりの照り焼き弁当でしょうかね、美味そうだなぁ~。


豆ごはんのお弁当ですね。昨夜の残りものという感じでしょうな。

とんかつサンドイッチ弁当ですね。トマトを食べろよ、という親心が挟まれています。トマトは身体にいいですからね。

イワシの照り焼き弁当でしょうね。大胆な、ある意味、手抜きでございます。笑。

これは、名古屋の天むすを食べたいと思いまして、作った力作ですな。

こういう魚のフライを冷凍食品ですが買いまして、ま、のり弁を目指したわけです。努力は買います。笑。

とうもろこしの季節だったんでしょうね。横のは豚汁でしょうかね。シンプルな味わいを想像できます。

やっぱり、残り物を詰めている感じが満載ですね。プティトマト、ここでも出てきています。トマトを食べなさい、というメッセージですね。
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そして、下のはハンバーグ弁当ですね。うちのハンバーグはジューシーなので、見た目は悪いですが、幸せの味でしょう。


カレーを弁当にしてしまう大胆な発想。これは、朝ごはん弁当でして、学校にもっていったわけじゃなく、弁当箱に詰め込んで、と言われてやったのがはじまりで、弁当箱は立派なお皿にもなります。
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そして、だからこその、弁当箱からおかずがはみ出しても、家で食べるのだから、これも、オッケーなんですね。
でかいサーモンですな。育ち盛りだったことがよくわかりますね。

ま、いろいろと作ってまいりましたが、いまだに、弁当箱に詰め込むのが大好きで、サイズ感というかちょうどいいし、箱庭のようなコンパクトな美学があって、いいですよね。
昨日もふとお弁当を作りたくなった父ちゃんです。死ぬまで弁当箱は持っていこうと思っております。
みなさんも、ぜひ、おひとりでも、家族とでも、お弁当を楽しんでください。
おせちって、あれも、弁当みたいなもんですものね、正月はみんなで、・・・。
ぼくは三四郎にお弁当、作ってあげたいですね。
あはは。
えいえいおー。


辻仁成展覧会情報
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2026年の1月、パリの日動画廊で開催されるグループ展に参加します。
1月15日から3月7日まで。結局、11作品の展示となりました。フランス人巨匠も参加するグループ展だそうです。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86
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それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
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そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


