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父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」 Posted on 2026/10/12 辻 仁成 作家 パリ

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」

おつかれさまです。
遅まきながら、ボンマルシェデパートでやっている「スーパー・ジャポン」に行ってまいりました。笑。
けっこう、長い期間、やっていたんですね。
一時期、あの野本の「国虎」おにぎり店も出ていたそうです。(売上げ2番だったって。1番じゃないんかい!)
とにかく、こいのぼりが、そこらちゅうで翻っておりました!

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」

国虎「おにぎり店」が出ていた場所には、パリで大人気の日本の食パン屋さんが! ここの食パン、大好きじゃ。

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」

さて、では、今日も父ちゃんの普段着飯、いってみましょうね。
じゃあ、何を作ろう。
そうだ。ワンパン・ボロネーゼが食べたい。いいね。脈絡なくて、すいません。胃袋は脳とは関係なく、思いつく、わけです。
ワンパン・ボロネーゼ!

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」



とくにレシピとかはないんですが、見よう見まねでたまにやるんですけれど、ワンパン、おいしいですよ。乳化が自動的に、できちゃう。しかも、濃厚に。
どこで、どのタイミングでパスタを投入するのか、だけが謎でしたが、いつも適当で、なんとかなります。☜出た。いい加減な作り方・・・。レシピとは言えない。あはは。
☆
ボロネーゼの肉は煮込むほど美味しくなるので、この調理法は絶対に正しい。
とまれ、牛ひき肉180gと玉ねぎのみじん切りをまず炒めることからね。
イイ感じで焼き色が出来たところで、多分、ここだ、と思うタイミングが出現するので、パスタ60gを二つに折って、ぶち込んでください。注意、イタリア人にパスタを折る、というのは内緒です。彼らにとってパスタを折るというのは、日本刀を折るくらい、やっちゃいけないこと、だそうで、イタリア人の友人、マリエッラに怒られたことがあります。だれ? マリエッラって・・・。笑。
☆
しかも、フライパンに直接投げ入れるパスタ・・・。
今まで、沸騰したお湯に塩を投入したり、茹で時間にこだわったり、パスタを乳化させるためにゆで汁をフライパンに注いだり、やってきた経験と努力が水の泡じゃん、・・・。
あはは、ま、でも、新しい世界は今、開かれています。
ここで、水を加えるのかな? いや、トマトだ、と気が付いたが、冷蔵庫を覗くとトマトがなかった。
トマト水煮缶もなかった。
しかし、小ぶりのトマトソース瓶詰があったので、それをフライパンに投入して、赤くしてみます。皆さんは、トマト缶でいいですよ。
色的には、ボロネーゼに近づいてきたかな。(なんでも、ほんもののイタリアのボロネーゼはトマトいれないものが主流らしい。へー、マリエッラに言われたのですが、問題は、マリエッラが誰か、ですよね・・・)
それでもさすがにこれじゃあ水分が足りないと思ったので、トマトソースがなくなった空の瓶に水をいれ、加えて様子をみましょう。
5分ほど、菜箸で、混ぜていると、パスタが和らかくなってきた。
ここで、気が付きます。
おお、なるほど、これはリゾットと作り方が似ているじゃないかってね。
リゾットもお米の硬さにあわせて水や白ワインを少しずつ足していくじゃないですか、あれです。
そこで、白ワインや、水で調整しながら、いい具合の硬さになるまで炒めて(煮込んで)ください。

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」



途中、パルメジャーノチーズを削ったり、バターを少量足したり、ブラータチーズをぶっこんだり、バジルもあったので、いれたり、ミニトマトなんかも、あれば、ともかく、好きなものを、ぶちこんで、闇鍋的ボロネーゼにしてしまえってわけです。大丈夫、最後は愛が勝つ。
時々、麺の硬さをみて、アルデンテ、というところで火を止め、塩胡椒、オリーブオイル、醤油(数滴、隠し味程度に)などで味を調えてみたら、お、完成かな。

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」



よかでしょう!!!
完成ということにして、味見を!
誰もいないサロンのテーブルの上にフライパンをどんと置いて、お箸で、ずるずる、と食べてみた~。マリエッラに叱られそうだけれど、ぼく日本人だからさ、菜箸。
えええええ! めっちゃ美味い。
凄い乳化されているし、炒め焼きみたいなパスタの不思議な食感、これは、病みつきになる味じゃんね。
っていうか、今までのパスタのレシピはなんだったのか、と思うような革命的な調理法なのでありました。ああ、父ちゃん、やっぱ天才だわ! ☜今日も、しょってる男。
ああ、美味しい。幸せ。
はい、皆さん、ご一緒に、小さな声で、えいえいおー。

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」



父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
まもなく、日本です。
18日、安東美術館で、藤田嗣治の絵に囲まれて、藤田画伯の魂に祈りの歌を捧げてきますね。チケットは完売しているので、成功したら、シリーズにしたらいいじゃんね。あはは。
19日は、CD発売記念で、青山の聖地、マンダラで、一日2公演入れ替え制、ワンステージ80分になります。チケットは、完売していますが、キャンセルが出ると、当日とか出るかもしれないので、ライブハウスに問い合わせてね、当日とかに・・・。
11月18日、バスティーユのカフェ・ド・ラ・ダンスで、仏バンド、エバーマインズと父ちゃん対バンします。和声ロック弾き語りを見せつけてやるつもり。エバーマインズと共作した「東京デイズ」という新曲を彼らと歌う可能性、大、です。
10月22-25、パリのモダンアートフェア
11月4日からリオン、個展

父ちゃんの普段着飯、「献立に困った時のワンパン・ボロネーゼ」

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ
自分流×帝京大学

Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。