PANORAMA STORIES

今日の献立、塩昆布のパスタ Posted on 2025/10/25 辻 仁成 作家 パリ

今日の献立、塩昆布のパスタ

おつかれさまです。
個展期間中、もう最後なので、外食する気にもならない、家飯も作る時間が無い、そういう時にちゃちゃっと作るのに最適な、めっちゃ簡単なパスタをご紹介したします。
題して、塩昆布のパスタ。
あはは。

今日の献立、塩昆布のパスタ

これは2年前くらいに一度、サイトでご紹介済なんですが、思い出したので、作ったら、やっぱり天才的に美味かった。
なんか一品、コロッケとか添えるとさらにゴージャスになるので、便利です。

それでは、まずは、材料から。
パスタ、70g(たくさん食べたい人は全部倍量にしてください)
塩昆布、ふたつまみ程度。
胡椒があれば、最後に使うが、塩は絶対不可。塩昆布の塩味で十分!
茅乃舎の野菜ダシ一袋。(ダシ袋あれば、なんでもいいです。なくても、塩昆布からダシが出るので大丈夫。その場合は、塩昆布の量を増やしてください)
あと、ワインとか料理酒とかあれば、よし。

では、さっそく作りますが、フライパンにコップいっぱいくらいの水をいれ、沸騰したらパスタを入れて、微塵に刻んだ塩昆布を一つまみ分、いれて、たまたま人からもらった茅乃舎の野菜ダシがあったので、一袋破っていれますよー。

今日の献立、塩昆布のパスタ

※ これしかない。醤油もオリーブオイルもない。もちろん、オリーブオイルくらい入れてもいいし、醤油もいれたければいれてもいいんですが、・・・。
塩昆布は超胃m陣切りにしてね。

今日の献立、塩昆布のパスタ



このパスタ、ゆで時間は11分だけれど、加減をみて、ちょうど、水気が少なくなる量の水を沸かすのがコツかも。
ぼくはだいたい、フライパン1センチから2センチの水の量で沸騰させました。
塩昆布がとろみをつけてくれるので、微塵切りがベスト。
よくダシも出るし、絡まりやすくなるのです。
水分が飛んでフライパンの地肌が見え始めたら、ワインを適量投入。ちょっとでいいよー。

今日の献立、塩昆布のパスタ

だいたいこの量の水でOK,それから微塵切りの塩昆布半分、ダシパック一ついれて、水を飛ばしていきます。

今日の献立、塩昆布のパスタ

水分が飛ぶということは、ダシがパスタに染み入るということ。

今日の献立、塩昆布のパスタ

周辺のダシをワインで絡めとり、さらにパスタに染み入らせます。
これ重要。
で、塩昆布から自然に出たとろみが、もう乳化を超える域!!!!

今日の献立、塩昆布のパスタ



今日の献立、塩昆布のパスタ

最後に、塩昆布の微塵切りをここで少しかけておく。
ただし、注意点、塩昆布がしょっぱいので、塩は使わないこと。

今日の献立、塩昆布のパスタ

今日の献立、塩昆布のパスタ

完成です。
お皿に盛り付けると、御覧の通り。
お好みでオリーブオイルをちょっと回し掛けしてもいいですね。
塩はいれない。塩昆布の塩味で十分なので、後は工夫しだい。
唐辛子をいれてもいいし、ツナ缶を最後に載せたら、また、別世界が広がりますよー。
ボナペティ!!!

いよいよ、26日の日曜日までですよ。
辻仁成、個展情報になります。

パリ、10月26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」現在開催中です。
住所、20 rue de THORIGNY 75003 PAROS
地下鉄8番線にゆられ、画廊のある駅、サンセバスチャン・フォアッサー駅から徒歩5分。
全32点展示。残り数点になりました。

1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。

今日の献立、塩昆布のパスタ



自分流×帝京大学

Posted by 辻 仁成

辻 仁成

▷記事一覧

Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。