PANORAMA STORIES
今日の献立、でっかいショートパスタ Posted on 2025/11/15 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
大きなショートパスタってのがあります。リガトーニもそうですが、パッケリなんかは、まさに、それ。
パッケリは、日本でもカルディとかで手に入れることが出来ます。
なんで、ショートパスタなのに、大きな穴があいているのか、というと、そこにソースとかいろんなものが絡まって、美味しくなるからなんです。
実は、パッケリは日本ではマイナーですが、イタリアではみんな大好き。
当然ですね、笑。
じゃあ、さっそく、目安レシピ的なもの、をどうぞ!!!!

※ こちらが、パッケリ!!! 中に空洞があって、ものが詰まっていきます。
豚の味噌づけは、味噌と砂糖少々、お酒少々、でジップロックで漬けておきましょう。(ぼくは二日くらい冷蔵庫でほったらかしました、笑。長く漬けると、さらにうまみが増し増す)
これ、普通に焼いて、白ごはんの方がおいしんじゃねー、とか言わないように!
☆
フライパンに、にんにく、オリーブオイルで香りが移ったら、パッケリと同じサイズくらいの大きさにカットした(適当な大きさでいいですよ)豚肉をいれて、よく焼く。
そしたら、一度、肉とにんにくをとりだしておく。
そこにスライスした玉ねぎをいれて、(玉ねぎは好きな量で。ぼくは大好きなので、ちょっと多めに)肉の脂で焼く。
肉の焦げ付きを削ぎ落しながら、焼いて、にんにくとお肉の味を玉ねぎに移す、のがいいので、ここで、白ワインを回し掛け、玉ねぎがしんなりするまで、根気強く、炒める。(あんまり強いと、焦げるから、注意してね)



※ 肉とにんにくを取り出すと、フライパンに焦げが残っているので、これを利用して、玉ねぎを炒めるのです。白ワインを注ぎ、そぎ落とす、というか、うまみを、玉ねぎに吸わせるってすんぽうです。


※ いい色だねー。
パッケリは、14分ほどゆで時間がかかるので、タイマーを付けた方がいいです。
このパスタだけは、袋に表記されている時間通りにした方がいいっす。
ちょっと、ぷにょぷにょっとなる感じがおいしいので・・・。
玉ねぎがしんなりしてきたら、肉とにんにくを戻し、塩胡椒、生クリームなどで味を調えます。生クリームと味噌って、あうんだよねー。
で、パルメジャーノチーズも好きなだけ、いれてみて。


※ おおおお、うまそー。

※ 茹で上がったパッケリは、オリーブオイルでちょっとあえて置くと、いいよ。ショートパスタなのに、でっかいのが面白いですね。むにょむにょしています。

ということで、お皿に盛ったパッケリの上に、豚肉&玉ねぎをがさっと載せて、その上に、パルメジャーノチーズをふりかけたら、完成なのであります。
一度、パッケリ、探して作ってみてくださいまし。
ぱっけり、ぱっけり、はいな、
ボナペティ!!!


※ 帝京大学博物館所蔵の、父ちゃんの大作、「涅槃」になります。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


