PANORAMA STORIES
今日の献立、ブッフ・ブルギニヨン Posted on 2025/07/02 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
毎日、走っていますが、パリも今日は40度という観測史上かなり上の方に位置する猛暑となりました。
夏バテの極致でございます。
そういう、元気が出ない時には、逆に、肉料理で、エネルギーを補給しましょう。
夏バテ気味な時にこそ、栄養価満点のブッフ・ブルギニヨンなんていいんじゃないでしょうか?
かつて、ご近所に住んでいたベルナールおじいさんに習った、ブッフ・ブルギニヨンを、今日は献立に推薦いたします。
ブッフ・ブルギニヨン、ブルゴーニュワインの産地、ブルゴーニュ地方の伝統料理になりますよ。
はい、さっそく作ってまいりましょう。
主な材料、煮込み用牛肉400g、玉ねぎ半分、ニンニク1かけ。あと、赤ワインだね、大事なのは、しかも、これがブルゴーニュワインじゃないといけない、とベルナールおじいさんは言うのである。
「いいかね、ブッフ・ブルギニヨンとはブルゴーニュ煮込みとも呼ばれておる。ということはブルゴーニュワインで作らないとならない。これが、ボルドーで作ると、ボルドー味になってしまい、ブルゴーニュ煮込みにならんのじゃ。ブルゴーニュワインで作るのが鉄則じゃ、覚えておきなさい」
ベルナールおじいさんは書く語りき。
「へへー」
ココットに油をひき、お肉にしっかり焼き色をつける。
お肉はココットから、一旦取り出す。
同じココットで玉ねぎのみじん切り、ニンニクを炒める。
エシャロットにグローブを刺しておく。
玉ねぎがキャラメル色になったら、
赤ワイン(ブルゴーニュワイン)200mlを入れて、5分ほど煮る。
バター20gと小麦粉10gを混ぜたもの。
それを赤ワインの中に入れ、よく混ぜる。
ビーフブイヨン200ml、を加えて
1時間ほど煮たら、にんじんやカブを加えて45分ほど煮る。最後にバターで炒めたマッシュルームを加えて10分ほど火を入れたら完成。
付け合わせにはタリアテッレやほうれん草、マッシュポテトなんかが定番なのであーる・ふぁろめおー。
ということで、マダム、そして、ムッシュ、美味しいブッフ・ブルギニヨンで来たかな?
これから、寒い冬に、煮込み料理は最高なのであーる。
ぜひ、ブッフ・ブルギニヨンを作って、赤ワイン、もちろん、ブルゴーニュワインを飲んで、ほしい。一気に温まるのであーる。
ボルドーワイン大使だが、このブッフ・ブルギニヨンだけは、ブルゴーニュワインで作っておーる・ヌード。えへへ。
じゃあ、ご一緒に、
ボナペティ!!!!
ということで、タリアテッレと合わせるのが、実は、フレンチの家庭料理風になり、え、ということは、イタリアンじゃないの、とか、言わないで。隣国なので、家庭では、タリアテッレとか、よく出てきます。いいね。仲良しだー。
注意のお知らせ。
悪質ななりすましがいます。ぼくがラインなどで知らない、一般の方と直接やりとりすることは一切ありません。十分に気を付けてください。
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個展のお知らせ。
いよいよ、もうすぐですね。個展、迫ってきましたよ。なりすましに注意しつつ、よろしくお願いいたします。
「Le Visiteur」展、
東京、7月9日から21日まで、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーにて。
岡山、7月23日から28日まで、岡山天満屋本店、美術画廊にて。
パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて。
問い合わせは、各画廊へお願いします。
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そして、毎月3回やっているラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。