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今日の献立、サルティンボッカ Posted on 2025/08/05 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
毎日の献立、ご苦労さまです。
たまに、食べたくイタリア肉料理があります。
ご存じですよね、サルティン・ボッカ!
ローマの伝統家庭料理の一つになります。
ローマに行くと、カルボナーラと、この三ルティンボッカは、必ず食べる父ちゃんです。笑。

ということで、今日はご家庭で、とっても美味しく作ることが出来る「ローマ風サルティンボッカ」の作り方を、ご紹介したいと思いますぞ。
肉は、仔牛でも、豚でも、鳥でもなんでも、大丈夫。それがこの料理の素晴らしいところ。
ただ、セージだけは、重要ですから、これは絶対に探してください。ハーブコーナーとかで生セージとか見つけることができますが、ま、乾燥のセージで作ることも、ママ、あります。
他に、必要な材料としては、
生ハム、
白ワイン
レモン、
バター、
オリーブオイル
かな・・・。

下の写真、左上の野菜みたいなのが、生のセージ、になります。
フランスでは、こんなふうに、売っていますが、日本はどうでしょうね?
通販で乾燥のが売ってますが、自宅で育てることもできます。ホームセンターで苗売ってました。家庭菜園で育てるのも悪くないですね。生セージで食べられます。

今日は、さらに、添え物としてジャガイモのオーブン焼きを、作ってみるよ。

今日の献立、サルティンボッカ

作り方は、簡単で、肉に小麦などをはたいてから、軽く塩胡椒、(軽くにしてね、生ハムが塩味強いから)、食べやすいサイズにカットし、上に生ハムを置き、爪楊枝をつかってセージを写真のように、生ハムと肉にくっつけます。

今日の献立、サルティンボッカ

今日の献立、サルティンボッカ

そしたら、フライパンに、オリーブオイルとバターをいれて、弱火から中火へ、・・・そこに、肉の面から、焼いていく。

今日の献立、サルティンボッカ

今日の献立、サルティンボッカ

今日の献立、サルティンボッカ

スプーンなどをつかって、脂を肉にかけてみたりする。シェフみたいですね。

今日の献立、サルティンボッカ

そしたら、マデラ酒がベストですが、普通に白ワインで十分、ふりかける。かなりいい香りが出るよ。
そしたら、そしたら、肉をお皿にとりだし、残ったソースにレモンを加えます。

今日の献立、サルティンボッカ

これは、ソースになるのであります。

今日の献立、サルティンボッカ



それじゃあ、付け合わせに、ジャガイモのオーブン焼きを作りましょう。
(順番逆になりましたが、こちらの方が時間がかかるので、先を推奨します!)

今日の献立、サルティンボッカ

ジャガイモを写真のようにカットし、パセリを加え、パルメジャーノチーズとニンニクの微塵切りと、塩胡椒、適当に、パプリカなどを入れて、あえます。いいですか?

今日の献立、サルティンボッカ

今日の献立、サルティンボッカ

あえたら、クッキングシートを敷いたトレーの上にオリーブオイルをまずは回し掛けし、そこに先のジャガイモを並べ、あらかじめ180度で熱していたオーブンで、15分から20分のあいだ、焼いていきます・・・。
写真のように美味しそうにこんがりと焼き目がつくまで、様子見ながらやりましょうね。
はい、完成でーす。

今日の献立、サルティンボッカ

お肉を皿にもって、上からレモンソースをかけたら、サルティンボッカの横に、ジャガイモのオーブン焼きを添えてください。

サルティンボッカとは、イタリア語で「口の中に飛び込んで来る」みたいな意味なんですって、マジで、これは飛び込んで来る美味しさだから、やってみてくださいね。
豚肉のヒレ肉だったら、ちょっと麺棒とかで叩いて、薄く伸ばしてからやるといいかもしれません。
ボナペティ!!!!

今日の献立、サルティンボッカ

今日の献立、サルティンボッカ

今日の献立、サルティンボッカ

自分流×帝京大学

辻仁成、個展情報

パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」開催します。ピカソもぶっ飛ばす勢いです。

2026年、1月中旬から3月中旬まで、日動画廊パリにて、グループ展に参加します。秋頃に、詳細が決まります。
また、お知らせします。

そして、毎月3回やっている人生を語り倒すラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。

TSUJI VILLE



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。