JINSEI STORIES
ノルマンディの夕焼け三四郎とポワロー・ビネグレット! Posted on 2025/04/19 辻 仁成 作家 パリ
ぼくが三四郎と生きるノルマンディのアパルトマンは、山と海に囲まれた場所にあり、つまり、自然のど真ん中!
そして、沈む夕陽を眺めに海辺を散歩するのが、日課、の最後となる。
夕食
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沈む夕陽
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寝る
ということで、今日の英仏海峡に沈む夕陽は今まで見た中でもトップだったので、ぜひ、みなさんに御覧いただきたい。
なんにもない世界ではあるが、人も超少ない過疎地ではあるが、でも、だからこその美しい夕陽を生で拝むことが出来る。
そこに意味は何も出現しない。
ただ、美しい世界が広がっている、のみ。
妬みも、恨みも、誹謗中傷も、イジメも、なんにもない、静かな光景が広がっているのだ。
苦しいことはたくさんあるが、でも、この赤い太陽に癒され、また、眠りにつくことが出来るのだから、ありがたい。
田舎生活はあなどれない。
不便だが、快適なのである。
※ さっきまで子供たちが何か作っていたので、そっと近づいてみた。ああ、かわいい!!! 田舎のお子さんの遊びだね。シャルロットちゃん作、かな。
ということで今日は、ぼくの大好物、「ポワロー・ビネグレット」の作り方を皆さんに、こっそりと、お教えしたい。
25年ほど前、フランスにやってきた辻くん、サンジェルマン・デ・プレ界隈にあった「レストラン・リップ」でこれを注文した。
驚きの味だった。
ポワローというのは、日本でも売っているポワロー葱のことで、日本の葱より、苦み辛みが少ない。あっさりとした食べやすさ、逆を言えば日本人からするとネギらしくない奴、ということになる。
なので、普通の葱で、大丈夫だ。
ビネグレットは、簡単にいっちゃうと、ビネガー・ドレッシングということかな。
こんなものがおいしいのか、と思って、リップで、あまりに店員さんがすすめるから、食べたら、わ、めっちゃうまい、なんやこれ、となった。
焼いた葱をマリネする? ドレッシング・ビネガーで?
みたいな、うう、説明が難しい・・・。
ま、やってみましょう。つべこべいわないで・・・。
ヴィネグレットの主な材料は、マスタード、ビネガー、オリーブオイルなのであーる。
マスタード小さじ1、ビネガー大さじ1、オリーブオイル大さじ3。塩をしっかりめに入れて、ちょっとはちみつをたらすと良い。味をみてください。
オーブンで表面が真っ黒になるまで焼くという方法もありますが、オーブンがなければフライパンかグリルパンで焼いてください。
しっかり焦げ目がついて、中まで柔らかくなってきたら完成。
ヴィネグレットにエシャロットやパセリのみじん切りを混ぜて、焼いたポワローを混ぜ合わせたら、1時間くらいマリネして、完成!!!!
一晩置いたら、もっと、とろっと、美味さ爆発ですぞ。
ということで、完成形がこちらに。
ま、フランスでは、前菜の定番、ビストロ、ブラッスリーなどの前菜の定番になる。
メニューで見つけたら、迷わず、食べてみると、意外な素朴感、質素感に、フランスの親しみやすさが伝わることでしょう。
ボナペティ!!!
冷蔵庫で冷たく冷えたポワローヴィネグレットの前菜、ロゼワインがすすみますよ。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ノルマンディの海で癒され、山でエネルギーを頂きます。なので、朝、起きたら山? 丘側へと走ってパワーを貰い、仕事をして、料理をして、夕飯後、エネルギーを浄化させるために、夕陽を見に行くという毎日なのであります。三四郎と父ちゃんの長生き大作戦、乞うご期待あれ!!!!
お知らせ、次の朗読会ラジオは、25日になります。
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そして、父ちゃんの日仏展覧会最新情報です。
・2025年、5月15日から、パリのグループ展に立体作品を一つ発表します。会期は5月15日~6月中旬くらいまで、一か月、パリ、マレ地区の画廊20THORIGNY。
・7月9日から日本橋三越本店、コンテンポラリーギャラリーで、2週間、個展「LE VISITEUR TOKYO」開催。
・7月23日から、岡山天満屋本店で、六日間、「LE VISITEUR OKAYAMA」開催。
・10月13日から、パリ、20THORIGNY画廊で、2週間、個展開催。
・2026年、1月15日~3月15日くらいまで、二か月、パリ、日動画廊にて、グループ展に5作品展示予定。(詳細は決まり次第、発表します)
ここまで、だいたいですが決まっています。その後も、2027年まで、パリでの展覧会、決まっていますが、ちょっとまだ早いので、詳細は、また、こんどね・・・。