JINSEI STORIES
冷凍食材のあさりやそら豆を最大限に生かした新鮮パスタ! Posted on 2025/05/13 辻 仁成 作家 パリ
冷凍食材を上手に使うことで、忙しい毎日がちょっと楽になるのである。
実は、フランスの食材はニュートリ・スコアーというのが表記されている場合が多い。これは何かというと、下の写真のようにAからEで評価されている。
Nutri-Scoreは、食品の栄養バランスを一目でわかるようにしたもので、5段階のカラーコード付きラベルで、フランスをはじめEU各国で導入が進んでいるのじゃ。
A(緑)ほど健康的、E(赤)ほど控えめにしたほうがよいされた、恐ろしいスコアで、けっこう、スーパーで買う食材のほとんどが、DとかEなのが普通で、Cだったりすると、やや安心して買える。ところが、冷凍食品コーナーで売っているものは結構高評価のものが多い。
とくに有機系食材店の冷凍食材はほぼAだから、保存にもいいし、安心して食べられる。
しかし、味はどうだろう????
※ 評価基準:
プラス要素:野菜・果物・食物繊維・たんぱく質など
マイナス要素:カロリー・飽和脂肪酸・糖分・塩分など
ということで、ぼくがいつも買って食べているこちらのそら豆もAランクなのだけれど、フライパンで、いつもビールのつまみを作っているが、これが、美味しいんだ。
作り方は簡単で、フライパンに冷凍そら豆をぶっこんで、火をつけ、途中で、オリーブオイルいれて焼き色をつけたら、パルメジャーノ・レジャーノを千切って放り込んで、塩胡椒&一味とか七味とか、あとは弱火で放置・・・そのまま、爪楊枝で刺して、おつまみに、最高、となる。
マジ、ビールにあうぞよ。
ということで、今日はまず、この美味しい冷凍のそら豆を使った、ショートパスタを作ってみましょうね。
材料は、
冷凍のそら豆、
ツナの缶詰、
鰹節少々、
昆布茶少々、
醤油、
黒胡椒、
生クリーム、
パルメジャーノ・レジャーノ少々、
あとは、なんだろう、適当なパスタ、
ツナ、カツオぶし、昆布茶だから、ちょっと海味なんだけれど
生クリームとパルメジャーノ・レジャーノ、そしてそら豆で、陸地感も加わり、
全地球規模で美味しいパスタの完成、あはは。
仕上げに黒胡椒たっぷり、つまり、カチオペペっぽい味にそら豆とツナがもちこむ、さわやかな食感、という次第です。
※ ツナ缶ね、オリーブオイルで漬けているものなら、ぼくはそのツナの味が染みた缶詰のオリーブオイルを使用します。あまりこういうのは、気にしないで、美味しい、を選んでいます。
※ 隠し味的、鰹節ね、いいんだよね。昆布茶じゃなくて、塩昆布だとさらに、いいんだ。パルメジャーノ・レジャーノがとけて、そら豆とそら豆を繋いでいく。
もう一つは、冷凍あさり、こちらもランクAだった、をつかった、ボンゴレ風なパスタ。
材料は、
たっぷりの生パセリ
冷凍のあさり、
にんにく、
白ワイン、
かな、
生麺のタリアテッレが冷蔵庫にあったので、それをつかった、正解であった。
パセリとあさりの相性抜群だからね、白ワインで蒸し焼きみたいに、ね。
にんにくで香りだせば、もう、敵はなし。
冷凍だから、2,3回分は十分作ることが出来るし、新鮮冷凍しているから、解凍したら即新鮮で、敵なし。
マジで、これは便利であーる。
※ 凍った状態で、フライパンにぶっこむ、笑。フライパンで解凍すればいい。
※ ゆで汁を加えて、乳化を促進させる。とろっとろ、いいねー。うまくないわけがないわ。生麺、美味しいね。底にたっぷりソースがあるから、絡めながら、食べました。
ベリーグッド。
午前中は、絵の創作がほとんどで、個展が近づきつつあるので、ものすごく忙しい。最近は、午前の終わりくらいに、ランニングしている。んで、
お昼を冷凍食材で手軽に作って食べて、
午後は、三田文学の新作、中編小説の執筆に没頭、という毎日・・・。
冷凍食材は、ニュートリスコアもいいので、安心である。
忙しい毎日だからね、冷凍食材を上手につかって、美味しい日々を生き切りましょう。
えいえいおー。
ボナペティ。
※ 最近は筆も駆使しておる、父ちゃん画伯なのだ。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
そして、毎日の食事の準備、お疲れ様でございます。ま、もう、みなさん、料理は得意でしょうから、細かいレシピよりも、どんなものを食べるか、が大事かな、と思って、最近は、作り方よりも、こういうもの食べませんか、的な献立推薦だよりになっている感じですね。そのまま、真似して頂いてもいいんですけれど、ああ、なるほど、これ食べたい、と思ってからのアレンジで好きな方向へもっていくのがモアベターかと思います。有名シェフのレシピって、よく読むと、真似できにくい感じになっているというか、同じ味にはならないだろ、と思うような感じのおおざっぱレシピ多いじゃないですか、たぶん、食材も違えば、火力も違うので、何分で、と書いても、その通りにはならないんですよ。なので、レシピというよりも、目安、と思ってぼくは参考にして、最終的に自分の感覚を信じて味付けをやっています。ぜひ、(ぼくは料理人じゃないですが、笑)父ちゃんの目安レシピも、ヒントのひとつくらいに思って、お付き合いください。きっと、その方がもっともっとおいしいものが出来ると思うのです。えへへ。ボナペティ。
個展関連、お知らせ。
5月15日から、パリのマレ地区で、グループ展に参加。
7月9日から、日本橋三越本店で、個展。
7月23日から、岡山天満屋で、個展。
10月13日から、パリ、ギャラリー20THPRIGNYで、個展。
あとね、この夏は、日本で、数回、シークレットライブやります。